2004-01-01 [長年日記]
_ [Food] SAINO@石神井公園
だいぶ体調が戻ったので、性懲りもせずスパイシーなものが食べたくなる。 我ながらバカだ。
練馬区在住のDebian関係者約3名がいたく気に入っているインド・ネパール料理屋で、江古田のシャネパンジャブというのがある。そこのコックだった人が去年うちの近所の石神井公園で独立して店を出したという話を聞いたので、自転車を飛ばして見に行ってみたのだが、なんと元日だというのに営業していた。
店は雑居ビルのB1だが、どうも元々割烹か何かだった物件を居抜きで買ったようで、純和風というか、認知的不協和というか、端的にいって何とも居心地が悪い。しかしカレーは非常にうまい。今日食べたのはマトンカレーだが、シャネパンジャブのあのカレーそのままである。しかもナンは注文してから焼いていた。タンドリーチキンが冷めていた(というか作り置きだなあれは)は残念だったが、味付け自体は良い。しかもこれらにサラダとドリンクとピクルス(これがうまい)がついて880円は十分安い。引っ越して来て近所に専業カレー屋(ココイチレベルも含め)が全くないので残念がっていたのだが、意外な伏兵が潜んでいたものだ。ただ、まあ、場所が悪いなあ(笑)
インド・ネパール料理 SAINO
ランチ11:00-15:00 ディナー17:00-22:30
練馬区石神井町7-1-3 TビルB1
03-3995-1385
たぶん無休
_ [Life] 初詣
数年ぶりに元日早朝の初詣を敢行する。鎮守の北野神社に出かけた。
この神社は近所ではいまだに「番神様」のほうが通りが良いようだが、番神様というのは日蓮宗不受不施派の用語なので、江戸時代にこの派が潰されたとき菅公分祀に鞍替えしたのだろう。まあそんなのはどうでもいいのだが、一応北野天満宮の分祀のまた分祀くらいではあるのだろうから、表向き学問をやっている人間が行くにはちょうどいい。深夜の1時にでもいけばガラガラかと思っていたのが案にはずれ、死ぬほど混んでいて倒れそうになる。
あきらめて帰ろうかとも思ったのだが、まあ乗りかかった船ということで我慢して列に並んだ。夜中人に溢れた境内というのもなかなか風情があって良いものだ。
心持ちさい銭を奮発して今年の幸運を祈っておく。帰りがけにお神酒をもらって飲んだが、まあ飲めない人間にとっては、変な味がついた水というだけですな。帰る2時ころには列など無くなっていて、がっかりする。もっと遅く来れば良かった。
しかし破魔矢が1500円というのはぼったくりだなあ(笑)。巫女さんがいた。おみくじを引いて見たが、ろくなのじゃありませんでした。大意は、正しいことをやりながらろくな目に遭わない、だとさ。
2004-01-04 [長年日記]
_ [Food] SPAM サンドイッチ
たまたま吉祥寺に出かけたのだが、SPAMサンドイッチでごく一部に有名な(とか書くと殴られそうだが)フレッシュネスバーガーを見つけたので入ってみる。
イングリッシュマフィンのようなパンに、野菜と半熟目玉焼きとテリヤキソースをからめたSPAMがはさんであるという代物で、普通においしい。個人的にはもっととんでもない味を期待していたので、そういう意味ではなんかおもしろくないのだが。
どうでもいいけど、ここのポテトは皮付きで油くさくなく、いい感じですね。
2004-01-06 [長年日記]
_ [Life] 英英辞典が欲しい
ちょっと凝った英文を書くには、本格的な英英辞典が手元にあると便利である(そこらのオンライン辞書やGCIDEで十分という人もいるかもしれないが)。私自身はずいぶん長いことコウビルドを使っているのだが、いい加減古くなって来たし、紙媒体オンリーなのもせつないので、買い替えることにした。
選ぶ基準は、
- (無難なので)できるだけ有名ブランド
- 収録語数の多いもの(学生用はダメ)
- (最低でも)本文を収録したCD-ROMがついてくる
- 辞書をHDDに落とせる
- (できれば)辞書がEPWING化でき{る|そう}
- 価格が安い
といったあたりか。主にGNU/Linux上で暮らしている人間としてはEPWING形式に落とせるかどうかは結構重要だ。
そうなると、候補はだいたい以下の6つにしぼられるようである。
_ つい最近改訂されたことだし、今までに義理立てすれば第一候補は依然としてCOBUILDなのだが、この紙の辞典についているCD-ROMは単品で売られている COLLINS COBUILD Resource Pack on CD-ROMとは中身が違ってシゾーラスとかがついてないんだそうで、話がややこしくなる。紙媒体もあればあるで便利なのでなやましいところだ。まあ、買うなら単品のCD-ROMのほうだろうな。というかコウビルドが二色刷でしかも挿絵が入っているというのは、かなり信じがたい。EPWING形式に落とすことはできるようだ。
_ ロングマンはなぜか桐原書店と丸善の両方から内容的には同じものが出ていてようわからんのですが、紙質と判型が違うだけ? アクティベーション(一ヶ月に一度CD-ROMを差して確認させる)が必要なようだが、そういうときに限って出先でCD-ROMはドライヴすらないというのがマーフィーの法則というやつで、うざいことこの上ない。EPWING化の実績はあるようなので関係ないと言えばそれまでだが...中身の評判は大変よいようだ。
_ オックスフォードはまあ定番なんだろうが、あんまり評判良くないですね。あと、どうせ名前が同じオックスフォードを買うなら張り込んでOEDこと大辞典のほうを買ってまうか! という気分もなくはない。死ぬほど高いが。付録CD-ROMの形式は不明。
_ ケンブリッジの英英は中を見た事がないのだが、同じ単語でも意味が違えば全部見出し語にしてあるとかで、なかなか面白い。これも付録CD-ROMのデータ形式が良く分からない上、どうもロングマン同様一ヶ月に一度アクティベーションしなければならないようだ。うざい。ロングマンと違ってシゾーラスが付いているらしいのはプラス。EPWINGには、できるんですかねえ。
_ これは今まで知らなかったのだが、最近ちょっとのしてきた後発の辞典のようだ。レビューによると発音が充実しているらしいが、まあ、書くのが主だからねえ...付録CD-ROMのデータ形式は不明、要アクティベーション、のようである。かんべんしてください。EPWINGにできるかどうかも不明。
_ ウェブスターの字引はアメリカでは定番で、昔私も使っていた。借り物だったが...価格的には一番安い。付録CD-ROMのデータ形式はこれも不明。アクティベーションは必要なのかしらん。まあ、EPWINGにできるんですかねえ。
_ まあ、総合するとロングマンが無難かな。そのうち余裕ができたらコウビルドのリソースパックも買い、それでもなお金が余っていたらOED、とまあそういう感じですかね。他に何か良い辞典があればツッコミで教えてください。
2004-01-08 [長年日記]
_ [Life] ブックオフ
夜ひとしきり自転車で珍走した後は、近所のブックオフに寄って本を買うことにしている。ブックオフの何がいいって100円均一のコーナーがあることなのだが、古典を除き定価では死んでも買わなそうな本ばかりでそれはそれは得がたい漁場である。
かつての爆笑問題って冴えてたんだなあ(「爆笑問題の日本原論」はかなり面白い)とか、今ごろになって故ナンシー関の偉大さがわかったりと新発見多数。
_ [Life] USBカップ保温機
USB Cup Warmerだそうだ。あまりにもくだらないんだが、ちょっと欲しくなっている自分がイヤ。
_ [Food] 十兵衛@大泉学園
昼たまたま家にいたので、最近近所で評判のラーメン屋に行ってみた。石神井の団地の真ん中という奇妙な立地。着いたのが14:20くらい(15:00閉店)だったのでガラガラかと思いきや、満席で一人寒空の下待つはめに。
店内に入ると、店が載った雑誌記事の切抜きが多数。あと、店主(?)のみつをライクな詩(のようなもの)が掲げてあって精神的に追い詰められる。
それでもめげずに特製ラーメンというのを頼んで見たのだが、うーん、スープがえらい薄いような気が...私の舌がイカレているだけかもしれないが。麺(太さを選べる、今回頼んだのは中太)のゆで加減はなかなかよろしい。ただ、他の人は見たところ皆つけ麺を頼んでいて(中にはラーメンとつけ麺を両方頼んでる奴までいた)、どう見てもメインはそっちなので、素直につけ麺を注文すべきだったのかもしれない。
帰るころ(14:45くらい)にはさらに行列ができていて呆れる。平日の昼間、しかも閉店前でっせ。
らーめんつけめん 十兵衛
東京都練馬区石神井台3-24-39
Tel 03-3995-3113
11:00-15:00 (土祝は11:00-16:00)
日・月定休
2004-01-09 [長年日記]
_ [Music] gascd / V.A.
gascdというのは「Governments Accountable to Society & Citizens = Democracy」の略で、社会と市民に説明責任のある政府こそが民主主義の根本、というようなことを啓蒙している団体(?)のようだ。ウェブサイトもある。
このCDはそこが資金集め用に出しているものなので、団体が主張する反グローバリズムだのFTA反対だのに全く関心がない人間としては微妙な気分なのだが、人選(オル・ダラやセックス・モブも参加、全員ロハでやっているようだ)といい、あらゆる音楽スタイルを網羅した中身といい、おそろしく水準が高い。なんといっても、ビル・フリーゼルがトリでマーヴィン・ゲイのWhat's Goin' Onをカバーしている! しかもほとんど原型をとどめてない!
それにしても、いーぐるの忘年会でかけたサン・ラーのトリビュートしかり、最近はコンピものに当たりが多いのだが、これは喜ぶべきことなのかしらん。あと、日本のサヨクも少しは気合いを入れてこれくらいかっこいい活動をしてほしいな。プロテストというのは、昔はまず第一にかっこいいものだったはずなのだから。
2004-01-11 [長年日記]
_ [Life] 自転車通学を検討
学園なんかないのに大泉学園を名乗り、農園だってないのに都民農園を僭称する、JAROに訴えられたら申し訳が立たないしょっぱい地域に私は住んでいるのだが、ここから大学のある本郷までは20kmくらいである。軟弱で多くの場合寝不足の人間にとって、毎日往復するにはちと重い距離だ。道順的には北園からひたすら目白通りを東上するだけだからとっても簡単なのだが。
逆に、池袋までは13kmくらいで、この程度の往復は最近の訓練の結果毎日でも楽勝である。よって、セカンドベストとして池袋に自転車を停めて後は丸ノ内線、というのが考えられるのだが、問題は自転車をどこに停めるかだ。私の印象では、池袋は、ともかく自転車を置いた途端にゲシュタポども放置自転車追放員だかなんだかが大挙して現れ、私の貴重な財産を奪い去っていくような町なのである。やつらを出し抜くにはどうしたものか。
というか、池袋は駐輪場がみごとなまでにないんだよなあ。駅から多少離れていたっていいんだが。
2004-01-12 [長年日記]
_ [Life] Google 八分の刑?
思いっきり寝ぼけたことを書いていたらすみません。
リアル Google 八分の刑という話を読んで、ふとこの日記の名前「My Human Gets Me Blues」でGoogle 検索してみたのだが、どうも全く引っかからないようである。この日記にリンクしてくださっているアンテナ(私自身のものも含む)や個人ページはばんばん引っかかるので面妖だ。私のサイト全てがbanされているのかと思えば、そもそも用意した本人が存在を忘れていた公開 Wikiなんかまで検索されるのでいよいよわけが分からない。
おまけに、私の日記で頻出する(というか、私の日記くらいでしか出てこない)キーワード、たとえばアーケストラがらみとかでGoogle 検索すると、依然として私の日記は引っかからないのだが、私の日記の更新された部分も出してくれるようなアンテナだとそこが引っかかっているようである。これが名にしおうGoogle 八分というやつなのだろうか。しかし、SEOのようなことは一切やっていない(というかこんな日記にそこまで手間暇かけていない)のだが...。
_ [Music] Whatever & Ever Amen / Ben Folds Five
たまたまこのへんで話が出ていたので。
以前ある女の子と話していて、ジャズ、それもピアノとベースとドラムスの三人でやっているやつが聞いてみたいということになった。そこで後日、ビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビー」を貸したのだが、後で感想を聞いて見たら、これはイメージと違う、との由。へえどのへんが、と聞き返すと、「ピアニストが歌わないじゃん」。
何のことやらさっぱり分からなかったのでもう少し話を聞いてみると、ようするにこの子の頭にあるのはベン・フォールズ・ファイヴなのだった。大して洋楽に関心のなさそうな子がなんでBF5(以下めんどくさいのでこう略)を知っているんだろうと思ったら、なんでもロングバケーションとかいうドラマで小道具としてうまく使われていたんだそうな。私はそのドラマを見ていない(たぶん放映しているとき日本にいなかった)のでよく分からないのだが。
私自身はBF5が出てきたとき、能力的にベン・フォールズが突出しているのでバンドとしてはあんまり長続きはしないだろうな、中長期的にはジョー・ジャクソンみたいな路線を狙うのかな、と思っていた。たかが高校生がそう思っていたんだから大人も大概同じようなことを考えていたのではないかと思うが、この予測はどちらも当たり、現在ベン・フォールズはソロで渋い活動をしている。
みんなファーストが良くてこのセカンドは(最終作となったサードも)ゴミと言うのだが、私に言わせれば圧倒的に良いのはセカンド、次いでサードで、このあたり、おそらくロックなりポップスなりが好きな人と主にジャズやファンクを主食としている人間の好みの違いが出るんだろう。別にサウンドが黒っぽいというわけでもないのだが、優れたメロディメーカーとしてのベン・フォールズの腕前が存分に発揮されていてなかなか良いと思います。
2004-01-13 [長年日記]
2004-01-22 [長年日記]
_ [Music] CDが売れなくても誰も困らない
CCCDを買いそうになったことだし、興味のある話題だからコメントしたいのだが、なぜかmiyadai.comは新規ユーザがつくれないようなのでTrackBackを送ってみる。うまく行くかしらん。
私も後半の論旨は(もう少し計量的な裏付けが必要だとは思うけれど)賛成なのですが、前半は何をおっしゃっているのか良く分からないのです。私は音楽にメッセージ性みたいなものを込める必要はないと考えていますし、最近の売れ線の音楽がつまらないのは別に「主語」がないからではないでしょう。できればもう少し説明を加えていただけると幸いです。
2004-01-24 [長年日記]
_ [OpenSource] オープンソースソフトウェア教会?
最近忙しかったので反応が遅れたが、Matzにっき経由でオープンソースソフトウェア協会(OSSAJ),とかいうものの存在を知る。
まつもとさんも指摘する通り、私も以下の三点が腑に落ちない。
- 関係者に知っている人、団体がいない
- 設立趣意の意味が不明瞭
- OSSAJ をもっとよく知っていただくためにというページを見てもますますわからない
知り合いがいないというのは単に私が不安だというだけで、特に問題ではない。しかし、なんべん設立の趣意というのを読みかえしても、具体的に何をやるつもりなのかさっぱり分からないというのはまずいのではないか。ようするに、「オープンソースの利用者」の団体?
どうやらソリューションパッケージのノウハウを蓄積したいということのようだが、それこそが企業がオープンソースで商売するときの「売り物」なんではなかろうか。情報は全て公開されていて自由に利用できる、ただしその利用法次第で差がつきますよ、というのがオープンソースのキモだと私は勝手に考えているのだが
あと、入会のお誘いというのを読むといきなり「卑近な例で恐縮ですが、当社((株)オープンテクノロジーズ)においても、」などという表現が出てくる。OSSAJ==オープンテクノロジーズ(という一企業)なんでしょうか。
うーむ。
2004-01-25 [長年日記]
_ [Life] トリックスター待望
宮台さんの返答のようなものが出た。前の記事からこれを読み取れというのは無理だと思うが(笑)、今回のはとても良く理解できる。特に反論もない。
まず第一にカッコよくて売れなければならない。マイナーでダサくて売れてないのはどんなに中身があって正しくても駄目だ。それを前提にしないと現在ではお話にならない。少なくとも何かを主張したいのであれば。
最近の菊地成孔さんはジャズというフィールドでこれを実にうまくやっている。元はといえばマイルズもそうだった。コルトレーンですら存命中は良く売れていた。オープンソースは、どうかなあ。今があるのは半分MSのおかげだな。例の「ハッカー倫理」が一つの鍵か。
しかし、自分をカッコよく見せるのは本当に難しい。ほとんど不可能に近いようにも思う。外見の美醜や社会的なポジションとそれほど関係ないあたりが辛いところだ。
2004-01-27 [長年日記]
_ [OpenSource] またかいな
MS副社長の古川さんがWindowsを否定する者はユビキタス社会から退場すべきだとか怪気焔を上げているようだ。ダイヤモンドの商策にひっかかっているようで情けないが、一応LOOPとかいうのを立ち読みしに行かなければいけませんかね。
まあ、ここに出ているものだけから判断する限り、およそシュッ・シュッ反駁に値しないというか、どうも論旨が破綻しているというか、どちらかというと今更おたおたしないでGNU/Linuxなんか蹴散らすような良いもんつくれよと激励したくなるんですが。いずれにせよ全文読まないとはっきりしたことはわかりませんね。
2004-01-28 [長年日記]
_ [Music] Live In New York / Herbie Hancock
業務連絡。たしか佐藤くんだったと思うけど(公文だっけ?)、ハービー・ハンコックのLive In New York (Jazz Door)手に入ったよ。借りたければ連絡してください。
これは良い。トータルミュージシャンとしては他にもいろいろ良い物が挙げられるだろうけれど、一ジャズピアニストとしては紛れもなくこれがハービーの最高傑作だと思う。やりたい放題やっているのにビシっと「決まっている」フレージングに脱帽。ベースとドラムスが無名の若手でやや弱いので、いつも以上に頑張らざるを得なかったという面もあるんでしょう。
ちなみにJazz Doorはドイツにあったブートレグの胴元で、いろいろ面白いもの(ギル・エヴァンスとスティングの共演盤とか)を出していたのだが、どう見ても正真正銘のブートレグのくせについ最近までそこらの外資系CDショップで売られていた。ゆえに品切れとはいえAmazonのカタログにもまだ残っているようだ。へんなの。
2004-01-31 [長年日記]
_ [Music] Jon Hendricks Recorded In Person At The Trident
ボーカリーズの天才Jon Hendricksが絶頂期に残した1963年カリフォルニアにおける録音。Lambert, Hendricks and Rossのようなグループではなくこの人のソロ、しかもクラブにおけるライヴ録音というのは極端に少ないので、そういう意味で非常に貴重な作品である。
というようなデータ的な話はともかく、個人的に大好きなアルバムだ。例の「無人島に持っていく一枚」というような話では少なくともノミネートは確実というほど気に入っている。特に冒頭のThis Could Be The Start Of Somethingがめちゃくちゃ爽快でたまらない。他にもWatermelon ManとかGeorgie Fameが歌ったYeh! Yeh!とかも入っていて、ラウンジぽいところもあるのでクラブユースにも向いているんではなかろうか。この人はそれほどバラード向きの声質ではないと私は思うのだが、それでもQuincy JonesのStockholm Sweetenin'なんかをしみじみと歌っていてとてもうまい。
大昔にいっぺんCDになって以来ずっと廃盤で、Googleで検索しても他に誉めている人もおらず、こんなのが好きな物好きは私くらいかと思っていたら、松林さんもお気に入りとかで、世の中狭いというか、なんというか。
ちなみになんでいまごろそんな廃盤の話をするかというと、某所でJerry Granelliというフリージャズ畑のドラマーの話が出たのだが、どうも聞き覚えのある名前だなあと思い調べて見たら、この作品のバックで普通に4ビートを叩いているのが実は彼なのだった(ジャケにもサングラスかけて写っている)。Peanutsもののジャズで有名なVince Guaraldiのトリオの同僚で、このアルバムにも参加しているベースのFred Marshallもまだ健在のようだ。なかなか切れ味の良いピアノを弾いているフィリピン出身のFlip Nunezはすでに故人のようだが、1976年のクロスオーヴァー作品My Own Time And Spaceが最近P-Vineから再発されたとかで、再発天国ニッポンさまさまですね。テナーのNoel Jewkesはどうなったかわからないが、おそらくスタジオワークをやっているのだろう。
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