2009-06-04 [長年日記]
_ [Life] 近況
死にそうだったのだが何とか切り抜けた。しかしまあなんですな、TwitterとかSkypeとかチャット系を思い切って止めると仕事はかどるね。皆さんも(そういうのが仕事の一環になってないなら)止めたほうがいいですよ。いやまじで。あとメールをできるだけ見ないというのも効く。
_ [SFJM] テクノロジーの民主化とオープンデータの重要性
というのを書いた。書き方はともかく内容は珍しく真面目な話である。本文中でも書いたが、オープンデータをプッシュするのってオープンソースに輪をかけて難しい。日本も総務省あたりが音頭取ってdata.go.jpやってくれないかなあ。
_ [SFJM] アフターアワーズ: Last.fmとTechCrunchの100日戦争
Last.fmとTechCrunchのアレは予想通りナニなことになっているようである。まあ、このままうやむやにするのが両者にとってハッピーなのかな。でも損するのはLast.fmのユーザ、TechCrunchの読者だよね。
_ [Food] 肉汁うどん 肉汁や@練馬
かつて、家の近所に「麺屋とらのこ」というラーメン屋があった。つけ麺がうまい店で、たまに食いに行っていたのだが、そのうち雑誌で取り上げられたとかでやたら混むようになり、しまいには平日でも行列が出来る有様で、次第に寄りつかなくなったのである。
そのころのとらのこは若いあんちゃんが一人でやっていたのだが、先日ふと思い立って再訪してみたら、なぜか店の名前が「二代目」とらのこになっていた。今ではあんちゃんではなく別の夫婦(?)が切り盛りしているようである。味も若干変わっていた。別にまずくなったわけではないんだが。
どうなっとんねんと思い帰宅して調べてみたら、どうやら先代は去年の夏に店をたたみ、別の人がのれんを引き継いだらしいということが分かった。そこそこ稼いだからアーリーリタイアしたのか、それとも博打にでも手を出して今頃東京湾に沈んでいるのか、まあどちらにしても相当な人生だなと思い感に堪えなかったものである。
で、もう初代とらのこの味とは永遠におさらばだなと思っていたのだが、ひょんなことから、先代のあんちゃんが練馬でまた店を始めたらしいという話を耳にした。ただし、今度はラーメンではなく、なんとうどん屋だと言うんだな。それも肉汁うどん。
そりゃまあ同じ麺類ですけど、ラーメンとうどんてずいぶん違うじゃないですか。で、興味を覚えてわざわざ行ってみたのである。場所としては練馬の駅から歩いて5〜10分くらい、下新街バス停のそば。その筋の人にはじゃんずの近くと言えば分かるかもしれない。
よく分からないのでとりあえずおすすめという極肉もり(こってり)というのを頼んでみたのだが、出てきたのは豚肉の浮かぶつけ汁と茶色がかったやたらコシのあるもりうどん。へえほんとにうどんだねと思い箸をつけてみたら、つけ汁は鰹節の効いたいわゆる普通のめんつゆではなく、これってかつてのとらのこの(ラーメン)つけ麺用つけ汁と同じじゃん!
しかも卓上には胡麻はともかく、魚粉、胡椒、ニンニクチップ、果てはカレー粉とかあるのね。でおっかなびっくりカレー入れてみたら結構うまいわけですよ。ただ、なんかこう頭では分かるんだが体が理解不能なわけ。うどんで、ラーメンつゆで、しかもカレー。
ということで、まあうまかったんだが正統うどん的にはうまいのかうまくないのかよく分からないというか、なんとなく納得がいかないというか、認知的不協和というか、私の常識が大いに揺さぶられたような気がした。お前らも(と言ってもこんなところに行ける私の知り合いは数人しかいなさそうだが)ちょっと行ってみて感想を聞かせてくださいよ。
肉汁うどん 肉汁や
東京都練馬区豊玉北5-8-12
月曜定休
昼 11:00-15:30
夜 18:00-21:00
2009-06-11 [長年日記]
_ [Food] 格安自動販売機
このところ家の近所で増えてきた。運営会社はいくつかあるようだが、真っ赤な自販機で一番目立つのはどうやらここみたい。500mlペットボトルでも原則100円、特売だと50円という値付けだが、売っている商品を眺めると何となくどういうビジネスモデルなのかが透けて見えて面白い。
- 有名メーカーの、でも見たことも聞いたこともない商品が結構ある
- 数ヶ月で賞味期限というのが多い
- なぜかサンガリア製品が多い
まあ、基本は在庫処分ですわね。個人的には、値段よりも限定出荷だったやつの売れ残り(例えばキリンの世界のKitchenから)が結構あるのがうれしい。それはそうとFIREメンソール(ミント味のコーヒーらしい)が50円で売られているのを見たときにはなんだか泣けましたです。こんなもんそもそも世に出すなよ。
_ [Rant] 情報公開「何様のつもり」 市に請求の男性宅に批判文書
嫌がらせの手紙を匿名で出すこと自体アレだが、個人情報の扱いという点に関してこの程度の理解しかない人が行政のそういうポジションにいるというのはどうも…。あと、その99人のうちの誰かが出したには違いないんだから、いくら否定したからといって「『市の関与はなかった』との結論を出し」ちゃいかんのじゃないの。
2009-06-20 [長年日記]
_ [Food] ブッチャーズテーブル@大泉学園
LIVINオズ大泉(あるいはT・ジョイ大泉)の近く、ユニクロ東大泉店の並び。久しぶりにユニクロにTシャツを買いに行ったらいつの間にか出来ていて仰天した。本格的なハンバーガー屋である。吉祥寺とか中野とかにありそうな、半開放で内装はコンクリ打ちっぱなしのオープンカフェみたいなちょっとこじゃれた外見。私が入ったときはそれなりに客がいたが、こんな田舎でやっていけるのかなあ…。結構遅くまで(23時)やっていて、持ち帰りも出来るみたい。かつて横浜に同名の店があったが、直接の関係はないらしい。
一番普通のブッチャーズバーガーというのをランチセット(850円)で食べてみたが、しっかり肉の味のするちゃんとしたハンバーガーだった。コーラを頼んだら牛乳パックみたいなばかでかい紙の容器に入って出てきたのには閉口したが…。これでポテトが皮付きだったら最高なんだがなあ。ちなみに店のウェブサイトには載っていないが(店のメニューには載っている)、平日は朝9時から11時までモーニングもやっていて、トーストはともかくパンケーキを食わせるそうである。そのうち村上春樹風に、パンケーキを頼んでコーラをかけて、というのをやってみたいものだ。しかし、どっちかというとモーニングは休日限定のほうがいいんでは…。
ブッチャーズテーブル
東京都練馬区東大泉2-9-18
Tel. 03-5947-4414
Fax. 03-5947-4415
昼 9:00-15:00(平日は9:00-11:00モーニング、11:00-15:00ランチ)
休憩 15:00-18:00
夜 18:00-23:00
水曜定休
_ [Life] 大泉学園〜羽田空港リムジンバス(6:30出発)
珍しく、(早朝ではない)中途半端な平日朝の時間帯に大泉学園〜羽田空港のバスを利用したのでメモ。平日朝は首都高がやたら混むと聞いていたので、今までは用心して、飛行機が午後の便なら電車、午前の便なら飛ぶのが昼前くらいでもあえて朝4:30とかのバスに乗っていたのである。ちなみに4:30とかのバスに乗ると羽田まで1時間かかりません。空港にはコンセント付きのパソコンデスクがあるので、まあ早く着いたら着いたで仕事してりゃいいわけだし。
で、今回はあえて6:30のバスに乗ってみたんだが、結論を言うと随所でマイルドな渋滞に巻き込まれたものの、8:15くらいには着いていた。元々予想時間は120分〜130分だというので、まあ予定通りということか。これからはむやみに早起きしなくてもいいということですな。
2009-06-28 [長年日記]
_ [Music] Home Schooled: The ABCs of Kid Soul / V.A.
マイケル・ジャクソンは気の毒な人生を足早に終えてしまったが、逆に彼が「終わらせて」しまった人生というのも多く存在する。
ジャクソン5が大成功を収めたのを見て、全米の(往々にして保護者としてはあまり芳しくない)親たちは、自分の子供たちにも歌やダンスを厳しく仕込み、二匹目三匹目のどじょうを狙うようになった。「キッズ・ソウル」の大流行である。
ただ、多くの親は勘違いしていた。ジャクソン5が成功したのはマイケルが子供だったからではなく、彼が天才だったからなのだ。マイケルならざる子供たちは、結局マイケル・ジャクソンにはなれなかった。おまけにソウル・ミュージックは、ポピュラー音楽の王座を急速にディスコやロックへと明け渡しつつあった。本家本元のジャクソン5/ジャクソンズですら失速した(そしてもちろんマイケルは生き残った)。親も子供たちも、途中ではしごを外されてしまったのである。平凡で退屈な日常に戻れた子供たちはまだしも幸運だった。多くは、ついに元来た場所へと戻ることが出来なかったのだ。そこだけは、マイケル・ジャクソンと同様に。
このCDに集められた彼ら二流三流のジャクソン5もどきの演奏は、あまり上手くもないし、全ての要素が見事に亜流である。巨視的な音楽の流れからすれば、実にどうでもいい演奏ばかりと言える。しかしそれでもなお、ここからは、他では得難いある種の切実さ、ほとんど痛みに近い切実さが感じられる。少なくとも彼らは必死に演っている。そこが、聞く者の心を揺さぶるのだ。
2009-06-29 [長年日記]
_ [Jazz] Art of the Trio 4: Back at the Vanguard / Brad Mehldau
好きと言えば好きだし、嫌いと言えば嫌いというのが、ブラッド・メルドーに対する私の評価である。昔も書いた通り、どこか全面的には納得しづらい部分がメルドーの音楽のコアにはあるのだが、しかし当たり前だが良い時のメルドーは良い。少なくともこのアルバムは良いし、今でも良く聴いている。
今はともかく、10年くらい前に大学のジャズ研でピアノを弾いていたような人間にとっては、このアルバムの1曲目のAll The Things You Areのわけのわからんアレンジは衝撃だった…らしいのだが、私は当時から小難しいことがまるで分からない人間で、変拍子とか左手が右手と同等に動くとかどうでもいいじゃんと思っていたものである。個人的にこのアルバムで良いと思うのはどちらかと言えば後半で、特に4曲目のSolarから始まる流れは圧倒的だ。で、最後にレイディオヘッドのカバーExit Music (For A Film)がドカンと来てスッキリするわけですよ。メルドーはレイディオヘッドが好きらしく、他のアルバムや私が2003年に見たソロ・ライヴでもParanoid Androidを演っていた。どれもなかなかの好演だったが、ソロ・ピアノのライヴを見たときは、次にアンコールで演ったニック・ドレイクのRiver Manがそれはそれは凄まじい出来で、前の曲の印象はかすんでしまったのである。
_ mrmt [here it is http://diary.mrmt.net/item/1311]
_ 八田真行 [mrmt先生、なんと、もう行かれましたか。というかあそこ普通のうどんも出すんですねえ。]
_ こうた [ホールの女の子、噂通り可愛くて愛想がよくてとても気持ちがよかったです!]