My Human Gets Me Blues

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2004-01-05

_ [Life] 深夜の自転車乗り

スピードメーターも買ってむやみに気勢が上がっているので、自転車に乗りたくて仕方がない。ただ無目的に走るのもつまらないので、10kmほど突っ走って最寄りのサイゼリヤに行き、エスプレッソを飲みまくって帰るというおそろしく非生産的なルーチンをこなしてみる。夜で車通りも少なく、平均で20km/hくらいは出せるので、コーヒー飲む時間も合わせて大体1時間ちょいの道程。まあ毎日走るとなるとこれくらいが時間的にも体力的にも限界だろう。

もう少しこの調子で練習して、最終的には楽々大学(本郷)まで行けるくらいにしよう。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

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2007-01-05

_ [Music] In Atlantic City / Wild Bill Davis & Johnny Hodges

ライヴ・イン・アトランティック・シティ(ジョニー・ホッジス/ワイルド・ビル・デイヴィス/ローレンス・ブラウン/ボブ・ブラウン/ディッキー・トンプソン/ボビー・ダーハム)

私はジョニー・ホッジズのミーハーなファンだ。ホッジズが吹いてさえいればムードミュージックみたいなのまで手に入れて聞いている(別にコンプリート蒐集とかはしていませんけど)。今どき私の歳でホッジズのファンというのは我ながらどうかしているような気もするが、でもこの人のアルトの音色には生理的なレベルで抗いがたい魅力があると思う。さすが、チャーリー・パーカーが「アルトのリリー・ポンス」と呼んで尊んだだけのことはある。

このアルバムは1966年の夏、ニュージャージー州アトランティック・シティでレギュラーの仕事を持っていたオルガンのワイルド・ビル・デイヴィスのバンドに、たまたまエリントン楽団で巡業に来ていたホッジズ(とトロンボーンのローレンス・ブラウン)が参加したジャムをライヴ録音したものだ。テナーやギターもいるので全編ホッジズ吹きまくりというわけではないが、一音吹けばやはりホッジズ御大(当時すでに還暦)の存在感は他を圧している。特に入念な打ち合わせをしたというわけでもないのだろうが、ホッジズとワイルド・ビルは60年代たびたび共演を重ねた旧知の仲、お互いの手のうちを知りつくした素晴らしい調和ぶりだ。

この手の自然発生的なジャム・セッションの録音は締まりの無いものになりがちだが、てらいが無いのにきちんとアルバム一枚持たせるのは、この人たちに本物のオリジナリティが宿っているからだろう。見事なまでになんのひねりも仕掛けもないのだが、ぼんやり聞いているだけで気持ちが良い。ということで、事実今日もぼんやり夜中に聞いて、ええなあ、とつぶやいているのであります。


2012-01-05

_ [Jazz] Sax Appeal / Various Artists

Sax Appeal(Various Artists)

出来合いのピンナップを適当に貼り付けただけにしか見えない手抜き感満載の悪趣味ジャケットに、サックスというものを知っている人であればおそらく誰でも思いつくであろうダジャレがタイトルという、およそ購買意欲をそそられないような代物だが、実のところ中身は、50年代にシカゴの名門Vee-Jayレーベルで録音されたジャズっぽいR&B(いわゆるホンカーもの)を集大成した結構貴重なコンピレーションなのだった。私はずいぶん長いことこれを探していたのだが、ついにCDの形では手に入らず、Amazon MP3で買いました。コンピ盤は一度市場から消えると探すのがとても難しいのですね。Amazon MP3さまさまである。

最初に出てくるのはテナーサックス奏者、ジュリアン・ダッシュの演奏だ。アースキン・ホーキンズ楽団で活躍し、名曲「Tuxedo Junction」を共作した人だが、この人はステージで走るのでダッシュというあだ名が付いたとかいうある種の偉人で、大変に勢いがある。というか勢いしかない。このアルバムには1954年録音の「Zig Zag」など5曲が収められている。まあ大体がこんな感じの音楽です。

ちなみにピアノを弾いているのはオルガニストとして高名なハンク・マー、ドラムスはケニー・バレルの名作Midnight Blueでドラムを叩いていたビル・イングリッシュである。

次に出てくるのは、後年ヴォン・フリーマンなどとも共演していたベーシスト、デイヴ・シップのコンボの演奏で、そもそも私はこの音源が聞きたくて探していたのだった。というのも、ここでピアノを弾いているのが、実はこれがデビュー録音となる若き日のアンドリュー・ヒルなのである。R&Bと言うにはやや場違いと言わざるを得ないバップ魂溢れる演奏がまじめに展開されるのだが、アルトサックスを吹いているのは夭折した知られざる名手、ポーター・キルバート。

次に登場はベテラン・ピアニストのトミー・ディーンのグループで、メンツでいうと若き日のオリバー・ネルソンがアルトで参加しているのが目を惹く。といっても別に目立つ活躍をしているわけではないのでパス。この後なぜかビバップ・テナーの名人であるウォーデル・グレイの演奏が収録されているのだが、これは彼が亡くなる数ヶ月前に録音されたラスト・レコーディングのようだ。Oscar's Bluesというのはオスカー・ペティフォードのBlues In The Closetですね。

で、さらにホンカーの王様ビッグ・ジェイ・マクニーリーのBig Jay's Hopというのが続くのだが、曲名から容易に察しが付くようにビッグ・ジェイの大ヒット曲であるDeacon's Hopの焼き直しで、正直そんなに大したものではない。かつて来日したこともあるビッグ・ジェイの途方も無さに関しては、田中啓文氏のジャズに棲む怪物たちが必見である。もう演奏はしていないと思うが、ビッグ・ジェイはまだご健在のようでなによりだ…とここまで書いてちょっと探してみたら、2010年のライヴの動画があって腰が抜けた。83歳でこれですか。いったいどういうことなんですかね。

次に出てくるアル・スミスというのは、一応ベーシストなんだが楽器は全然弾けなかったそうで、でもバンドのマネージメントには非常に長けていたため彼名義の録音が当時のVee-Jayには多く残されている。音楽的にはテナーの名手レッド・ホロウェイがリーダーのバンドと言えよう。

さらにテキサスの怪物テナー、アーネット・コブの演奏が2曲、ポール・ウィリアムス楽団などで活躍した典型的なホンカーのノーブル・ワッツの演奏が3曲と

まことにお腹いっぱいの陣容で、大変満足いたしました。少なくとも私は。