2009-05-01 [長年日記]
_ [Gadget] グリーンハウス USB方向転換くるくるアダプタ USB Aタイプ GH-USBKU
しばらく使ってきて、LOOX U自体のパフォーマンスには慣れというか諦観の境地に入っているのだが、それでもどうにも許せなかったのがemobileのUSBアダプタの位置である。
先日もちらっと書いたが、ようするに唯一のUSBコネクタが左側面にあるので、emobileを差すとちょうど左手とぶつかってしまい、大変不便なのだ。
どうしたものかと思っていたら、おあつらえ向きの商品を見つけた。これを使うとemobileを下向きにすることが出来るので、問題は見事に解消される。しかも小さくて安い。
_ [Music] LIVE蔵出盤 第7回
アサヒ・コム・プレミアム ジャズ・ストリートの連載。書いたのは相当前なのだが、今頃載ったらしい。今回はドン・チェリーのライヴのお話。
_ [Music] J.C. On The Set / James Carter
何か聞こうと思ってCD棚をごそごそやっていたのだが、このCDが二枚あることに気づいて我ながら呆れた。二度買った覚えはないんですが…。私もだいぶ幸せな境地に達してきたようだ。まあユニオンに売るのも面倒だし、欲しい人がいれば(そして私に会う機会があれば)さしあげます。
しかし、以前も書いたが、ジェイムズ・カーターはあんなに凄い演奏ができる/できた人なのに、CDになった演奏はほんの数枚の例外を除いていつもいつもいつもいつもしょうもない出来というのは一体なぜなのだろう。ライヴはすごいがスタジオはダメ、というありがちなパターンかと思いきや、ライヴ盤も結局のところぱっとしないというのがどうにも謎である。一応8月に来日して武蔵野スイングホールに出るらしい(先日亡くなったライマン・ウッダードのバンドのドラマー、レナード・キングが参加というのもちょっとそそられる)ので、行ってみようかとは思っているけれど…。誰かまともなプロデューサーがつけばいいものが出来るんじゃないかとも思うが、ジョー・ヘンリーとかどうだろう。あ、もちろんこれは「ほんの数枚の例外」のほうです。あと、Hour of Partingはサン・ラーの曲じゃなくて古いスタンダード。確かにサン・ラーもやってましたけど。
2009-05-02 [長年日記]
_ [Obit] R.I.P. Kiyoshiro Imawano, 1951-2009
忌野清志郎が亡くなったそうだ。日本には珍しい、まるでウェットなところがない正義の人だった。元は翌年まで生き長らえるのは難しいというくらいの重篤なガンだったようなのでどうしようもないが、70、80過ぎてヨボヨボになったころの歌も聞いてみたかっただけに残念である。
そういえば、去年だったか一昨年だったかのサム・ムーア(サム&デイヴのまだ生きているほう)の来日ライヴは見に行きたかったのだが、料金がやたら高かったのと予定が詰まっていたのとで見逃してしまった。そのまさに行くはずだった日に当時闘病中の清志郎が飛び入りしたとかで、後で頭を抱えて悔しがったのを未だに覚えている。映画『恋の門』で、商店街をバックに話の筋とほとんど無関係に踊りまくり歌いまくる清志郎の登場シーンも(映画としては破綻していたが)良かったねえ。
2009-05-03 [長年日記]
_ [Music] com-post on Twitter
先日アナウンスしたcom-postの更新内容(のさわり)を通知するTwitterボットを用意した。これ。TwitterはURLに-(ハイフン)が使えないみたいで、twitter.com/com-postが取れなかったので、com_postになりました。
com-post本体の記事更新に加えて、com-post関係者の以下のブログ/掲示板の更新も追いかけている。
- いーぐるnote
- いーぐる後藤の新ジャズ日記(後藤雅洋さんのブログ)
- Egg Radio(村井康司さんのブログ。滅多に更新されない…)
- diskunion jazz ニュース(原田和典さんの「JAZZ徒然草」が連載されている。実のところボットの裏はPlaggerなので、Filter::Ruleで原田さんのエントリだけ抜き出しても良かったんだが、まあ新譜情報も便利だしどっちみち大した更新頻度でもないしそのままでいいやということで。)
- My Human Gets Me Blues(この日記)
一番便利に使っているのは作った当人という感じだが、興味のある方はどうぞ。
2009-05-04 [長年日記]
_ [Debian] 自分で再構築したカーネルだとD12HWを認識してくれない場合には
備忘。e-mobileのUSBアダプタD12HWは、基本的にVista入りのLOOX Uと組みで使っているんだが、常用のDebian(sid)なラップトップでも接続できるようにしようと思った。まあ、このラップトップを使う場所は大体有線か無線のLANが来ているので、さしあたって必要はないんですが…。
linux-image-2.6.29-1-686とかそのへんのDebian標準のカーネルを使っていれば、D12HWをUSBに刺すだけで即座に/dev/ttyUSB?のモデムとして認識されるはずだが、私のようにカーネルを適当に再構築して使っていると、往々にしてそんなにうまくはいかない。で、調べ回った結果、カーネルの.configでUSB_SERIAL_OPTIONがYかmになっていないと認識してくれないということが分かった。"USB driver for GSM and CDMA modems."というやつですな。
あとは、pppconfigかなにか使って(別に使わず手で書いてもいいが)
- 電話番号: *99***1# (伏せ字じゃなくてアスタリスク入れる)
- ユーザ: em
- パスワード: em
とすればよい。メソッドはPAPで。
2009-05-06 [長年日記]
_ [Music] The Bright Mississippi / Allen Toussaint
アラン・トゥーサンの新作。最初一通り聞いたときは今ひとつピンと来なかったのだが、何度か聞くうちになじんできた。トゥーサンのピアノは相変わらず素晴らしい。アラン・トゥーサンとドクター・ジョンはプロフェッサー・ロングヘア直系というか、ピアニストとしての表現の質が良く似ている。ジェームズ・ブッカーには鋭角的な切れ味はあるが彼らのような明るさはないし、ヘンリー・バトラーは何でも出来る人だが(あるいは何でも出来るがゆえに)ちょっと肌合いが違う。そういう意味で、彼らにはピアニストとしての後継者はいないのかもしれない(現地ニューオリンズにはいるのかもしれないが)。私はどちらかと言えばトゥーサンたちのほうが好きだ。
長めのレビューはcom-postに書いた。
_ [Music] com-post on Wassr
Wassrにもcom_postアカウントを作って更新通知を流すようにした。Wassrのアカウント名はハイフン入りでも良いみたいだが、Twitterのアカウントに合わせてcom_postにしてある。
2009-05-16 [長年日記]
_ [Shogi] 瀬川C2入り、影の将棋順位戦再び
将棋の瀬川晶司四段がフリークラスを脱出してC2に上がったんだそうだ。おめでとうございます。私のようなプレッシャーに弱い人間から見れば、これは尋常でない快挙である。昇級を決める一戦の相手が、ほとんどプロになり損ねたが奇跡的な幸運の連続で昇段した、ある意味で瀬川のネガ(ポジ?)のような中座真七段だったというのも、なんだか作ったような因縁で面白い。中座は中座でさぞやりにくかっただろうが。
さて、ご本人もブログで「この先昇級していくのは今回よりもっともっと大変でしょう」とお書きになっているが、実際瀬川四段が今後どこまで行けそうか少し考えてみた。裏を返せば、ようするに瀬川さんの実力というのが棋界全体のどのへんに位置するのか、ということである。現在の順位戦は上がりにくく落ちにくいというイビツなシステムになっていて、現実の所属クラスがある時点での棋士の実力をちゃんと反映しているものとは言い難いので、去年チェス風のレーティングで実力本位に順位戦のクラスを決めるとどうなるかというのをやってみたのだが、それを現在のデータでやり直すと以下の通りになる。かっこ内は、実際に所属するクラス。
名人
羽生。
相変わらず羽生つええなあ。
A級(定員10人)
木村、佐藤康、久保(B1)、渡辺(B1)、森内、深浦(B1)、阿久津(B2)、郷田、松尾(B1)、丸山。
去年はリアルA級とレーティングで出したA級がそれなりに一致していたのだが、今はそうでもないみたい。
B1(定員13人)
鈴木、橋本(B2)、山崎、宮田(C1)、谷川(A)、三浦(A)、阿部、糸谷(C2)、豊島(C2)、藤井(A)、高橋(A)、飯島(C1)、広瀬(C1)。
去年は事実A級にいるのにレーティングだといきなりB2に落ちてしまった藤井が、今度は実力でもB1に昇級している! がんばれ! (レーティングの)A級は目前だ!
B2(定員不定、今年度は24人)
佐藤和(C2)、佐藤天(C2)、中川、村山(C1)、先崎、森下、戸辺(C1)、堀口一(B1)、行方(B1)、井上(A)、西尾(C2)、田村(C1)、佐々木(C1)、畠山鎮(B1)、稲葉(C2)、小林裕(C1)、片上(C1)、佐藤紳(C2)、安用寺、豊川(B1)、杉本(B1)、高崎(C2)、中座(C2)、村中(C2)。
例によってここが一番レーティングとリアルの乖離が激しい。やっぱ井上はA級でやっていくにはちと苦しいということなんでしょうな。
で、C1もC2も人数が多いので前回と同じく割愛するが、レーティングでは瀬川は三十何人かいるC1のやや上のほう(14位)に来る。また、今年に入ってから破った相手は伊藤能、橋本、中座、宮田で、フリクラの伊藤を除けば全員リアルはともかくレーティングではB1ないしB2に所属する連中。特にA級を窺うくらいの力があるハッシーが一番の難敵だったはずで、ここがキーだったようだ。
ということで、頑張ればそのうちC1には上がれるんじゃないの?ものすごく頑張れば(あと運が良ければ)B2くらいまでは行けるんじゃないの?というのが私の予想。
2009-05-27 [長年日記]
_ [Music] On The Corner / Miles Davis
昨日がマイルス・デイヴィスの誕生日だったことに、今ごろ気づく。存命ならば83歳になっていたはずだ。まだ生きていても不思議ではない年齢だが、どのみちとっくにミュージシャンは辞めていただろうし、おそらくは画家かなにかになっていただろう。
私は、1972年から73年にかけての、いろんな意味で切羽詰まっていたころのマイルスの演奏が一番好きで、相変わらずよく聞いている。そのへんの音源の情報をまとめたページも昔作った。この中で、一番入手が簡単で、ある意味一番まとまりが良いのは、やはりこれでしょうなあ。しかし何度聞いても笑えるなあ。なんなんだろうこの手拍子は。
_ 益子博之 [欲しいです。次の機会に是非。]
_ 八田真行 [了解しました。ではそのうちまたお会いするときにでも。]