2004-04-01 [長年日記]
_ [OpenSource] SPAM対策
これまで、procmailからspamassassinを叩き、次いでbogofilterに食わせて振り分けという感じでSPAM避けをしていたのだが、どうもウイルスメールをそのままbogofilterに学習させてしまうと認識率が落ちるということに気がついたので、amavis-newで事前にウイルスをはたき落としておくことにした。さらに、ものはついでなのでbsfilterも入れてみる。これで、postfix with amavis-new -> procmail with spamassassin , bogofilter and bsfilterという四段構えになったわけで、我ながらアホらしい限りだ。SPAM屋に死を。
2004-04-03 [長年日記]
_ [Music] 戦争に反対する唯一の手段は。 / V.A.
ほとんど惰性で(しかも今ごろ)買ったのだが、これはやばかった。ともかくお前ら5曲目の「新しい歌」を聞きなさい。デューク・エイセスがピチカート・ファイヴの歌をやっていて、もうその時点で何か致命的に間違っているような気がするわけだが、あにはからんや、これが筆舌に尽くしがたく素晴らしいのである。私はあまりのことに椅子から落ちました。
とmixiの日記で喚いていたら咳さんも買って倒れたらしい。
しかしそれにしても日本のCDは高いな。3000円は辛い。ちなみにこの曲以外も全体に出来の良いカバーが多いのだが、中でも南佳孝の「テーブルにひとびんのワイン」やキリンジの「陽のあたる大通り」が個人的には好みだ。特に後者。
2004-04-05 [長年日記]
_ [Life] キーサインパーティ@小倉・博多
今月の17日・18日に用事で九州に行きますので、Debianないしフリーソフトウェア関係者(じゃなくてもいいですが)でGPGのキーサインをしてくれという方はあらかじめお声をかけてください。17日は終日小倉にいますが、時間が空くのは夜21時以降だと思います。18日はおそらく午後まで小倉ないし博多にいますので、昼飯でも。
2004-04-06 [長年日記]
_ [OpenSource] 次回予告
書いておかないと絶対に忘れるのでメモ。jlcには以下のような記事を順次書きます。暇があれば。
- いまこそクリエイティヴ・コモンズを使うべきだ(懺悔記事)
- バザール・モデルとその原理(OSDがころころ変わって何が悪いという話)
- 「国産OS」という妄想(「国産」とかいう話のどのへんがアホか、あるいは、Debian JPの一番長い日について)
- 中断したままのGPL連載の続き、たぶん「利用」と「使用」の話、GPL2の抜け穴について
でも、月末まで時間ないな…。
2004-04-10 天使へのイントロダクション [長年日記]
_ [Music] Tango: Zero Hour / Astor Piazzolla
ジェリー・マリガンやゲイリー・バートンとも共演したと聞くし、タンゴ界にピアソラというのがいて凄いらしい、というのは常々耳にしていたのだが、タンゴなんてものにはさっぱり関心がなかったので今まで聞いたことはなかった。今回もたまたま中古屋で投げ売りされていたので買ってみたに過ぎない。キップ・ハンラハンのプロデューサとしての出世作だし、まあ話の種にちょっくら聞いてみますかね、という程度のノリで。
最初聞き始めたときはどうにも安手の甘ったるい音楽だなという印象で(その前に聞いていたのがセシル・テイラーの「サイレント・タン」だったのもまずかった)、なんだ言われるほど大したことねえなと思いながら聞き流していたのだが、3曲めの「キンテート(クインテット)のためのコンチェルト」の途中から一気に引きずりこまれる。これはやばい。反省して再び最初から最後までまじめに聞き通したが、いよいよしびれた。どこがどう凄いのか言葉で説明するのはかなり困難なのでただちにone-click buyすることをお薦めします。他のも買ってみるかな。
2004-04-11 [長年日記]
_ [Debian] bsfilterは優秀
極めていい加減な調べ方だが、昨日一日で届いたもののうち、仕掛けている各種spamキラーにひっかかったspamを数えてみると
- spamassassinated 171
- bogofiltered 36
- bsfiltered 228
であった。私の家ではspamassassin -> bogofilter -> bsfilter の順でチェックさせているので、spamassassin と bogofilterが取りこぼしたものをbsfilterがあらかた拾っているということになる。大変優秀だ。
実際、bsfilterにかかったspam mailのヘッダを調べてみると
X-Spam-Checker-Version: SpamAssassin 2.63 (2004-01-11) on shangri-la
X-Spam-Level: *********
X-Spam-Status: No, hits=9.4 required=10.0 tests=CLICK_BELOW,FAKE_HELO_MSN,
HTML_50_60,HTML_IMAGE_ONLY_02,HTML_LINK_CLICK_HERE,HTML_MESSAGE,
LIMITED_TIME_ONLY,MIME_HTML_ONLY,MIME_HTML_ONLY_MULTI,
RAZOR2_CF_RANGE_51_100,RAZOR2_CHECK,RCVD_FAKE_HELO_DOTCOM
autolearn=no version=2.63
X-Bogosity: No, tests=bogofilter, spamicity=0.503650, version=0.17.5
X-Spam-Flag: Yes
X-Spam-Probability: 0.999997
という具合で、spamassassinやbogofilterでは当落線上にあった微妙なspamをうまくbsfilterが拾っていることが分かる。なお事前にbogofilterとbsfilterに食わせて学習させたのは同じセットのspam mailである。誤爆も一切無し。
2004-04-12 [長年日記]
_ [Food] Bistro Labourer@大泉学園
「ビストロ ラブーレ」と読むようだ。ランチ(1200円、デザートをつけると1500円)もディナー(不明、3000円くらい?)もコースのみ。大泉風致地区のバス停そば、たしか大昔は何とか言う菓子屋があったスロットに最近出来たこじゃれ洋食屋である。
きょう母親が友達とランチを食べに行ったらしいのだが、アラカルトからいろいろ選べて、味もなかなか良かったらしい。平日の昼だというのに大変混んでいたそうな。私自身はまだ入ったことはないので良くわからないが、夜自転車を乗り回していて店の前を通ると、夜も結構混んでいる。ワインの品揃えも良さそうだ。地元の新名店というやつか。要調査。
ビストロ ラブーレ
平日 11:00-15:00 (ランチ) 17:30-21:30 (ディナー)
休日 11:00-15:00 (ランチ) 17:30-21:00 (ディナー)
定休 火曜
練馬区大泉学園町6-12-44 第一門山ビル101
Tel 03-5387-3422
2004-04-14 [長年日記]
_ [Music] (国内盤の出ている)洋盤の輸入禁止に反対する
とりあえず山形さんの記事とこのサイトだけは見ておいたほうが良い。吉井誠一郎さんの記事もよい。洋楽好きにとって、これは相当まずい事態だ。最近まで浜崎あゆみの逆輸入なんぞ禁止されても知ったこっちゃねえやと思っていた不明を恥じる。
私自身がまとまった話を書く時間はしばらくないので残念だが、ともかく一番私の気に障るのは、この手の施策が消費者の利益を損ねるからでも音楽業界が甘ったれているからでもなく(もちろんこの二つもけしからん)、これが「国益を損ねる」からである。
以下The Trembling of a Leafより引用(強調は私):
なお、文化審議会著作権分科会に於いて生野秀年・日本レコード協会(RIAJ)事務局長が「5大メジャー(BMG・EMI・Sony Music・Universal・Warner)の担当者から『今まで通りで禁止するつもりは無い』と聞いている」と言う趣旨の発言を(「担当者」がレコード会社の経営にどの程度の責任を有する人物で、なおかつその意志は文書として公式に残されているものなのかと言う点を明らかにすること無く)しているが、その意志が嘘偽りの無いものならば審議会のような一般消費者の目に届きにくい場所で関係者に対して「内々に」告げるのではなく「直接の被害を受けることに危機感を抱いている一般消費者に対して堂々と」表明すべきではないのか。こうした背景や、1991年改正に際しての「貸与に係る円満な利用秩序の維持形成のため、レコードの貸与に関する内外の関係者の話し合いの促進」を謳った附帯決議を、米国通商代表部(USTR)が大使館を通じて「今回、成立した改正法は内外を問わず1年間レンタルを禁止出来る権利と言うことでよろしいか?」と、うむを言わさず日本政府の首を縦に振らせたことによっていとも簡単に踏みにじった(そして、日本の洋楽市場は「市場崩壊」に等しい壊滅的状態に陥った)経緯を考えると、さる与党議員が言っていたと伝えられる「洋盤に波及しないよう求める」附帯決議など行ったところであっさり踏みにじられるものと疑ってかかるのは当然であろう。
元より、今国会で批准された日米租税条約により前述5大メジャーの内、少なくとも3社の日本現地法人は日本に於けるライセンス料や配当への課税が全て免除される。日本で値上げして「権利者の得ることが見込まれる利益が不当に害されることとなる」状況を恣意的に創出して得た超過利益は日本の税収増には全く繋がらず、全て米国へ吸い上げられるのである。このような状況を恣意的に創出する口実を特定のレコード会社に与える法案を「国益」と称して推進するのが「欺瞞」との謗りを免れ得ないのは、もはや明白である。
こうした話をこっそり進める連中を売国奴といわずして何をかいわんや。というか、なんでこうもまあ救いがたくお人好しなんだろう。
2004-04-16 [長年日記]
_ [GNU] Slashdot | Injunction to Enforce GPL
GPL'dなソフトウェアを組み込んだ製品(具体的には無線LANのAP)を頒布し、かつソースを出すのを拒んでいた企業に対して、ミュンヘンの裁判所が出荷差止の仮処分を命じたという話。とうとうGPLの法的な有効性が正面から問われる日がやってきた。
今までたいていこの種の話は当事者間のお話し合いで片がついていたのだが、今回は被告のSitecomが頑張って抵抗してくれたために裁判沙汰となったようだ。ありがとうSitecom! どこの会社か知らんけど。
さて、そうなると例のエレコムのルータの件はどうかということになるのだが、あれは一応裏でここ数週間くらいごちゃごちゃと交渉しているので、もう1週間くらい待つよろし。決裂したらそのときはそのときということで。
2004-04-19 [長年日記]
_ [OpenSource] OSI承認ライセンス 日本語参考訳
OSIがOSDに準拠していると認定したライセンスを片っ端から日本語に翻訳したもの。あくまで「参考訳」という位置づけなのはGPL等の翻訳といっしょです。
なぜか私のWikiが誤訳その他の指摘場所になっているのですが、できれば荒さないでね。
2004-04-20 [長年日記]
_ [Fun] 受け攻め度チェック
mhattaさんは 無邪気攻 です! ● 無邪気攻の貴方は ★性格★ 人を楽しませることにかけては天賦の才能を持っている人です。 その場を盛り上げるために身を削る覚悟を持っています。 お人好しなところもあるので恋愛面では友人に先を譲ってしまうなど不器用な恋愛をするタイプ。 普段はおちゃらけた顔をしているのですが、一人になった時には物事を難しく考えてしまいがちな部分もあります。 ★夜の性格★ 経験は少ないが耳年増なので、AVの真似事などを強要するところがあります。 盛ったら場所を考えずに快楽を求めるので、ある意味、邪気たっぷりの人間。 爽やかな笑顔と甘えた口調で相手の心を捉え、一度嵌めたら絶対に逃がしません。 ★相性★ 誘い受・受寄リバ ● mhattaさんの前世は、インド人です!インド人…まああとは大体当たっているな。さすがにAVの真似事は強要しませんけど。
2004-04-22 [長年日記]
_ [Music] 菊地成孔さんの授業を覗いてみる
ということで、論文読みをサボって久しぶりに駒場へ行った。授業が始まる10分前くらいに着いたのだが、すでに少なく見積もって50mほどの行列がうねうねできていた。自分一人しか部屋にいない授業には何度か遭遇したことがあるが、授業開始の前にこれだけ長蛇の列ができているというのは前代未聞である。菊地さんのネームバリューおそるべし。でも最終的にはあの広い1313教室がちょうどいっぱいになる程度でしたね。
内容は菊地さんともう一人相方(どっかのライヴでお見かけしたことがあるが今名前が出てこない)との漫才形式で、ここには恐ろしくて書けないようなこと(日本大好きとか)を言いまくって場内は笑いの渦であった。東大生(もちろん教養学部という意味)ともぐりのアホども(含む私)がほぼ半々、やはりモングラーどものほうがノリがよく、東大の前途ある若者たちはたぶん話についていっていない。まあ、いきなりチャーリー・パーカーやバド・パウエルを聞かされてもわかんねえだろうな。元曲のメロディも知らないだろうし。
これでジャズというかJ-POPやクラシック以外の音楽に関心を持つ(というかCDを買ったりライブに行く)若いのがいっぱいでてくるとめでたい限りだと思いました。
そういえば、さとぅ君でも来ているかと思って電話しようとしたら、電話番号が変わったらしくかからなかった。1コールしてくれ > さとぅ
2004-04-24 [長年日記]
_ [Life] とんとんとんからりっと
あなたの家の隣りにわけのわからないガイジンが越してきたらどうしよう? そんなときはここで政府に密告! 匿名もOK! とりあえず相手の仕事場にもれなく調査員が伺います! でも先生、アラブ人とかはともかく中国人韓国人と日本人はあんまり区別つきません!
それにしても最近この手の話が多すぎる。監視や規制を強化すれば何とかなると思っているのか? こんなんではコストばかりがかかるだけだ。
私これでも昔はアメリカに住んでいたもので、どちらかというと思想信条はミギーなんですけど(なのに行きがかり上コミー扱いされることが多い)、そろそろ自分がジャップであることが恥ずかしくなってきました。トニー谷の卓抜な表現を借りれば、所詮パチンコ・カントリーですわ、この国は。
2004-04-26 [長年日記]
_ [OpenSource] エレコムの件
まあそこそこ穏当に片付いたので良かったんじゃないでしょうか(なぜかコーヒーをすすりながら)
_ [Music] あなんじゅぱす「夏の夜の音」@こまばアゴラ劇場
先週の金曜日のことだが、思う所あってあなんじゅぱすの演奏会をこまばアゴラ劇場まで観に行った。前日には菊地成孔さんの授業を観に行ったので、ひさびさに二日続けて駒場に行ったことになる。
用事が溜っていて本郷を出るのが遅くなったので18:00からの「夜の江ノ電」のほうは見られず、20:00からの「夏の夜の音」だけ。毎日2年も通っていたというのに駒場の地理にはさっぱり明るくないので、劇場を探すのに手間取る。ガラガラかと思っていたら満席(といってもキャパ5-60人くらいだろう)だった。アゴラ劇場の客席(というかクッション)は座り心地が良いのでマターリする。老若男女取り混ぜて、不思議な客層。
「夏の夜の音」は正岡子規と夏目漱石の「仮想」往復書簡の朗読を軸として、彼らの短歌や他の詩人の詩にそのまま曲を付けて歌ってしまう、というようなもの。バカなのでずっと往復書簡の部分は本物だと思っていたのだが、あれはすべて作・構成の平田オリザが書いた「フィクション」らしい。詩の中ではやはり田村隆一のものが段違いにテンションが高い。次いで谷川俊太郎。ただの言葉なのに不思議なものだ。
最初の30分くらいはどうも違和感があったが、そのうち歌に引き込まれる。決して好みの曲調ばかりではないのだが、全体としてはいたく感銘を覚えた。しまいには泣いていた。平田オリザてすごいなあ。
初めて観に行ったのになぜか打ち上げにまで混ぜてもらい、散々飲み喰いする。ごちそうさまでした。
2004-04-27 [長年日記]
_ [Music] Elvin Jones is terminally ill
偉大なドラマーのエルヴィン・ジョーンズが瀕死の状態で、あと一週間もちそうにないらしい。というより、おそらく今日明日には決するだろうとのことだ。
病名こそわからないものの、新年を迎えた時点で相当やばいらしいという話は耳にしていたのだが、その後3ヶ月間ずっと入院していたそうで、退院してすぐ4/21からおとといまでサンフランシスコのクラブ「Yoshi's」でおそらくは最期となるだろうE. J. Jazz Machine(マーク・シムをフロントに据えている)を率いてギグをやっていたらしい。死ぬまでドラムチェアに座るとは当人が望んだことだそうで、まさに白鳥の歌。ちなみにラスト・セットの最後の曲はコルトレーンのDear Lordだったとの由。
2004-04-29 愛国心は悪党の最後の手段 [長年日記]
_ [OpenSource] License Wiki
いろいろ書き込んでいただいてありがたいのだが、さてどう使いましょうかねえ。設置した当人があまりWikiに慣れていないという話もある。
_ [Life] イディオタリアン
なんか問い合わせが来たので、大昔に訳したESRの「反イディオタリアン宣言」をここに置きなおした。
昔はwww.opensource.jpの私のホームディレクトリに置いてあったのだが、あのホストをやらせていたorisというマシンがぶっ壊れたときに訳も無くなってしまったのである。で、しかたないのでweb.archive.orgを浚ってみたら、ちゃんと残っていたのでサルベージ。
しかし、イラクでメリケンが泥沼にはまりつつある今読みなおすと、いよいよ面白い。そういえばESRも最近影がめっきり薄くなったなあ。
2004-04-30 [長年日記]
_ [OpenSource] Wikiの話
うーん、草野さんがここでおっしゃっておられるようなことは私も考えたのだが、今回の場合はopensource.jpのライセンス訳に関する議論(というか誤訳の指摘)ということでテーマが限定されていたし、ほっといてもなんとかなるかなあと思っていたんですね。ちと甘かったな。
どうやらWikiの主催者がそれなりにアクティヴじゃないと逆にそいつに遠慮してしまうというようなことが起こっていたようで興味深い。まあ連休中にちょっと考えてみます。
_ [Music] Welcome To The Newsroom / V. A.
買った当時はどうもぱっとしねえなあと思い、売り飛ばそうと思って最後のつもりで聞き直していたのだが、聞いているうちに頭が麻痺して気持ち良くなってきてしまい、結局一日中リピートで聞いていた。中身はいかにもありがちな70年代ファンク〜メロウソウルの未発表ものコンピなのだが、発掘の経緯が少し面白い。元となったテープはリュックに詰められてギタリスト、レイ・オビエド(ハービー・ハンコックとの共演歴あり)の家のガレージに25年間も放置されていたらしいのだが、湿気のせいでテープにカビが生えていたそうで、やたら臭うので当初事務所に置けず、一週間陰干しした後洗って再生したら今度はテープがぼろぼろになってしまったという、そこまでして発掘せんでもよかったんではないかという疑問を禁じ得ないような涙ぐましい努力を払ってCD化したそうな。ちなみにそのバカ偉人のサイトはここ。そのような経緯からすればたまげたことに、音質的には(5を除けば)そんなに悪くない。
オビエドがいたElectric ChurchとPlightという全く無名なバンドの録音に加え、やはりオビエドが在籍していたらしいポール・ティルマン・スミス(ボビー・ハッチャースンらと共演した後、Vitamin Eとかいうバンドを結成したドラマー)のバンドの録音も収録。惹句にはそのスミスの「『Sharing』に収録の「Newsroom」と「Back Here Again」のオリジナル・ヴァージョンも収録!」とか書いてあって、どうやらすごいことらしいのだが、そもそもSharingというのを聞いたことがないのでどれくらいありがたいことなのかあまりピンとこない。ちなみにこの2曲は甘口のソウルながらとても良いです。他にヒュー・マサケラの曲などもカバーしている。
一聴ぱっとしない理由はわりと明らかで、ようするにヴォーカリストが今一つ垢抜けておらず、結局「JB尊師やダニー・ハザウェイのあの素晴らしい声に欠けている」ということに尽きると思うのだが、この手のものにないものねだりをしてはいけない。全体にヘタレ感が漂っているとは言え、ぼーっと聞けばなかなかいい感じ。あとamazon.co.jpの写真は小さいのでわかりにくいかもしれないが、ジャケットが強烈にカッコいい。白黒の写真はうまく使うとビシッと決まりますね。
_ k_miyao [毎日ハァハァしながら読んでます。 さて、生バッドプラスは5月の13、14、15(木金土)です。私は13と15に行く予..]
_ mhatta [宮尾さん、まだ5月の予定が立たないんですよねえ。行けたら行きます。]