My Human Gets Me Blues

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2005-12-10 [長年日記]

_ [Gadget] メモ帳と名刺入れについて考える

最近は歳のせいか、何かおもしろいことを思いついても5分後にはあっさり忘れてしまう。思いついた、ということまで含めて完全に忘れてくれればよいものを、「何かおもしろいことを思いついた」ということだけはちゃんと覚えていたりするので余計に腹立たしい。そこで、頻繁にメモを取ることにした。

このような用途で、最も重要なのはサイズである。実のところ、PDA (CLIE NZ-90)やシステム手帳なら常に持ち歩いているのだが、これらをリュックから取り出して開くには相当な時間がかかる。満員電車や便所の中など、空間的制約の多い状況下で何か思いついたときにさっと取り出してメモる、というわけにはいかない。一時記憶用バッファと割り切って、メモ機能のみに徹したものが好ましい。そして、どんなポケットにも入る程度に小さなものでなければならない。

おそらく一番安上がりなのは、普通のノートを買ってきて自分で好きなサイズにちょん切って(あるいは、A7版ぐらいの小さなものを最初から買う)ペンを刺しておくというものだ。実際やってみたんだけれども、なんかわびしい。私はダサさに耐えて実用性を貫徹できるほど強い人間ではなかった。もう少しクールなソリューションを追求したい。

で、話はここで強引に変わるのだが、私の実物に会ってくださった方は往々にして経験されたように、私はなぜか人と会う時に限って名刺を持っていない。単純に名刺入れを家に忘れるということもあるし、名刺の補充を忘れるということもあるし、パーティなどでクロークに預けた荷物の中に名刺入れを放置してしまうということもある。メモ帳を常に持ち歩くのだったら、ここに名刺も入れられるようになっていれば上記のような間抜けな事態を回避することができる可能性がある。まあ、これにしたって普通のノートを買ってきて自分で好きなサイズにちょん切った上で名刺をクリップで数枚留めておけば数百円の投資で済む話なのだが、それは退嬰主義というものであろう。クリスマスですよ皆さん! 誰もプレゼントくれないけどな!

それはともかく、ここまでで述べたようなことは実は結構前から考えていたのだが、私の要望をすべて満たすメモ帳はなかなか売っていなかった。ところが最近アシストオンで、まさにそういうものが売り出されたのである。8400円と値段はお高いが、手触りの良い革でブツとしても満足のいく代物だ。メモそのものはRHODIAのNo. 11なので、リフィル調達の心配もない。名刺を渡す時にはメモは隠れるので、メモにいくらくだらないことが書いてあっても大丈夫だ。破ったメモはスリットに仕舞えるようになっている。

ただ、一緒に売られているNAVAの手帳用ペンはデザインこそ良いものの、何度ノックしてもペン先がなかなか中に入らないという高いくせにあまりペンとしての出来が良くないものなので、別途パイロットあたりの手帳用ペンを買うことを勧める。

_ [Life] 今日書いたメモ

私の汚い手書き文字を判読するに、こうある。

  • ヒマな奴ほどがんばる

  • ハッカーの信頼

意味わかんねえ…。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ kdmsnr [お、これいいですね。>名刺&メモ・ホルダー]

_ lll [いっしょなのもってます]


2005-12-13 [長年日記]

_ [Music] The Olatunji Concert: The Last Live Recording / John Coltrane

オラトゥンジ・コンサート(ザ・ラスト・ライヴ・レコーディング)(ジョン・コルトレーン)

明日が締切の原稿がなかなか書けず苦しんでいる。気合を入れるため、もう夜中なのにでかい音量でこれを聞き始めた。音質が良くないライヴ盤は、とりあえずむやみにでかい音で聞くとなにがしか分かることがある。これも例外ではなく、My Favorite Thingsで長いベース・ソロの後せり出してくるコルトレーンのソロは、なんというか理屈抜きですげえ。でも、こんなものに聞き入っているとやっぱり原稿書けない…。

_ [Music] Up, Up and Away / Sonny Criss

アップ・アップ・アンド・アウェイ(ソニー・クリス/タル・ファーロウ/シダー・ウォルトン/ボブ・クランショウ/レニー・マクブラウン)

コルトレーンを聞いていたら疲れ切ってしまったので、次はやや軽めのこれを。冒頭からしてやっているのがフィフス・ディメンションのあの曲なのですが、脇を固めているのがシダー・ウォルトンやタル・ファーロウといった名人級なので、押さえるべきところは押さえた締まった出来になっている。サァニー(勝新風)も入っているでよ。

日本盤では、「風の歌を聞け」を発表した直後の村上春樹がなんとも軽い落語風のライナーノーツを書いているあたりも面白い。