My Human Gets Me Blues

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2006-10-02 [長年日記]

_ [Music] Drifting / Walter Norris

Drifting(Walter Norris)

去る9月28日、ハンガリーのベーシスト、アラダール・ペゲが亡くなったそうだ。66歳。「ベースのパガニーニ」なる異名を取ったテクニシャンで、ジャズのみならずクラシックの世界でも活躍した。世界的にはニューヨーク・タイムズに死亡記事が出るくらいの有名人なのだが、日本での知名度は皆無に近いと思う。

個人的には前掲の記事中にもあるアメリカ人ピアニスト、ウォルター・ノリスとのデュオが一番気に入っていて、音量を上げてもあまりうるさくないのでナイトキャップ・ミュージックとして寝る前に良くかけている。この作品では前半3分の2をやはりヨーロッパ出身のベースの名手ジョージ・ムラーツが弾き、最後の3曲だけペゲ(しかもライヴ)が弾いているのだが、音楽的なアプローチこそだいぶ違うものの、どちらもノリスの流麗で整ったピアノとは相性がぴったりだ。いくつかの曲は嫌味にならない程度にエキゾチックな曲調/アレンジで、これも加点対象。おすすめ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ 後藤雅洋 [偶然ですね。かなり「マイナー」なアルバムですが、私も愛聴しています。というか、「いーぐる」の低音チェックには、これを..]

_ mhatta [そうなんですか。エンヤのピアノものははずれがないのと、あとピアノものに限らずエンヤのCDは流通が悪くて見付けたときに..]


2006-10-03 [長年日記]

_ [Food] @大泉学園

昔「○清」というラーメン屋があり、それが潰れたあとはそのまま空き家になっていたスロットに、居抜きのようにして入った中華料理屋。大泉学園駅南口の階段を下り、線路沿いに石神井公園駅方面にちょっと進んだ右側。というか、駅のホームから見える。

いつオープンしたのかよく知らないのだが(先々月くらい?)、ちょっと前から気にはなっていた。カウンター席が主だが、奥にはテーブル席もいくつかある。中国人のオッサン2人が切り盛りしているようだ。

前菜、中国茶以外のソフトドリンクとデザートは200円で後の料理はすべて500円という安めの価格設定が面白い。その割に、メニューには豚足の和え物だの五目おこげだの桃饅頭だのとちょっと目先の変わったものがある(もちろん餃子や酢豚、エビチリのような定番も大体ある)。麺類や焼売などの点心系もそこそこあり、特に中国粥や中国茶が揃っているのがありがたい。私は飲まないのであまり気にしていなかったが、中国酒も一通り揃っているらしい。一品あたりの量は少なめだが、味はなかなか本格的でした。閉店時間とか定休日とかを調べてくるのを忘れたが、それなりに遅くまでやってるんじゃないかねえ。すぐ潰れないといいなあ。


2006-10-04 [長年日記]

_ [Music] Oleo / Phineas Newborn Jr. Trio

何の気無しにYouTubeで検索したら、見付けてしまった。私が最も尊敬する(というか尊敬のあまり昔ディスコグラフィまで作った)天才ピアニスト、フィニアス・ニューボーン Jr.の絶頂期の動画。

あんまり音と映像がシンクロしてないけど、おお神樣。ちなみにベースはアル・マッキボン、ドラムスはケニー・デニスですね。


2006-10-06 [長年日記]

_ [Music] ジュニア・マンスに夢中

我ながらなぜだかよく分からないのだが、ここのところ個人的にジュニア・マンスブームである。何かというとマンスのアルバムに手が伸びる。味があって品が良くてあまりうるさくない、というジャズ・ファンとしては実に頽廃し切った理由なのだが、いいじゃないすか身銭切って買ってるんだから。何を聴こうと俺の勝手だ(逆ギレ)。

手元にあるのは以下の5枚。まあ、平均点の高そうな人だから他にも良いものはいくらもあるでしょう。

_ [Music] Junior

ジュニア(ジュニア・マンス・トリオ/ジュニア・マンス/レイ・ブラウン/レックス・ハンフリーズ)

リーダーとしてのデビュー作。レイ・ブラウンの剛腕ベースのほうがリーダーの数倍目立っていると言う意見もあり、まあ実際その通りなんだけど、マンス自身の気合いの乗りと選曲の良さも見逃せない。なんというか、誰が買っても文句を言われなさそうなアルバムです。

_ [Music] The Soulful Piano Of Junior Mance Trio

ザ・ソウルフル・ピアノ・オブ・ジュニア・マンス(紙ジャケット仕様)(ジュニア・マンス・トリオ)

第2作目にあたる。個人的に一番気に入っているのがこれ。地味と言えば地味なのだが、ピアノの音色が(たぶん録音のせいで)前作よりも明るく、張りがあって気持ちが良い。MJQやメリー・ルー・ウィリアムズの曲を取り上げるなど、選曲にもひとひねりある。最近紙ジャケで再発されて手に入れやすくなりました。

_ [Music] That's Where It Is!

That’s Where It(ジュニア・マンス/ジョージ・タッカー/ボビー・トーマス)

ライヴ盤。昔日本でCD化されたこともあるのだが、今となっては若干入手が難しいかもしれない。ベースのタッカーは今度はベンじゃなくてジョージの方。右から左へ、という感じの手慣れた演奏で、一曲あたりの演奏時間も短いのだが、その腹八分目な感じが良い。ついでに言うとジャケのマンスの似顔絵がアメコミ風のスパッと鮮やかなものでとてもカッコイイのですが、あいにく画像はAmazon.co.jpにありませんね。

_ [Music] Harlem Lullaby

Harlem Lullaby/I Believe to My Soul(Junior Mance)

60年代後半に入りアトランティックに移籍したマンスは、ファンクぽいものをやったりオーケストラと共演してみたりと、ジャズが商売にならなくなりつつある中いろいろもがくのだが、これらもそういった経緯から生まれた作品。LP2枚をCD1枚に収めているが、特に前半のHarlem Lullaby相当分が良く、マンス的定番曲を弾き倒している。ジミー・ラフィンの『恋に破れて』のカバーも、いかにも売れ線狙いという感じではあるが、案外悪くない。しかし、なぜハープシコード…。

_ [Music] Softly As In A Morning Sunrise

Softly as in a Morning Sunrise(Junior Mance)

比較的最近の録音。それだけに音質はとても良い(レーベルもエンヤだし)。変わり映えこそしないが、演奏内容としては充実。どちらかと言えば後半が聞きごたえある。最近またエンヤの再発が始まったようなので、これも日本盤で出ないかねえ。

_ [Music] マンスに関する個人的な思い出など

そういえば、一回だけマンスを生で見たことがある。サイラス・チェスナットとのジョイント・コンサートで、両者がソロで数曲ずつ、最後に二人連弾で『サマータイム』を演じて大いに盛り上がった。両方とも太っていて外見がミツバチみたいだったのが印象に残っている。なお、じじいなんか興味ねえや、という方に言うと、今をときめくブラッド・メルドーの師匠(の一人)は、このマンスです。スタイルは全然似てないけど。


2006-10-16 [長年日記]

_ [GNU] 2nd Rationale & LGPLv3の訳

相変わらずのろのろやっているのですが、

読んでやってください。


2006-10-31 [長年日記]

_ [Life] Remember The Milk

最近このウェブベースのTo Do管理サービスを使い始めた。日本語化が完全ではないところもあるようだが、なかなか良いですよ。

個人的にツボなのが、メールで予定を突っ込めるところだ。アカウントを登録すると特別なメールアドレスが指定され、そこにメールを送ると「受信箱」に届く。この受信箱が、実はTo Doリストそのものなのですね。メールのSubjectがTo Doのタイトルになる。他にもタスクの共有とか、iCalendarやAtomで吐いたりとか、流行りは一通り押さえているようだ。

機能的には全然違うが、スケジュールをメール単位で管理という発想は昔使っていたmhcにちょっと似ているような気がした。