2004-04-26 [長年日記]
_ [OpenSource] エレコムの件
まあそこそこ穏当に片付いたので良かったんじゃないでしょうか(なぜかコーヒーをすすりながら)
_ [Music] あなんじゅぱす「夏の夜の音」@こまばアゴラ劇場
先週の金曜日のことだが、思う所あってあなんじゅぱすの演奏会をこまばアゴラ劇場まで観に行った。前日には菊地成孔さんの授業を観に行ったので、ひさびさに二日続けて駒場に行ったことになる。
用事が溜っていて本郷を出るのが遅くなったので18:00からの「夜の江ノ電」のほうは見られず、20:00からの「夏の夜の音」だけ。毎日2年も通っていたというのに駒場の地理にはさっぱり明るくないので、劇場を探すのに手間取る。ガラガラかと思っていたら満席(といってもキャパ5-60人くらいだろう)だった。アゴラ劇場の客席(というかクッション)は座り心地が良いのでマターリする。老若男女取り混ぜて、不思議な客層。
「夏の夜の音」は正岡子規と夏目漱石の「仮想」往復書簡の朗読を軸として、彼らの短歌や他の詩人の詩にそのまま曲を付けて歌ってしまう、というようなもの。バカなのでずっと往復書簡の部分は本物だと思っていたのだが、あれはすべて作・構成の平田オリザが書いた「フィクション」らしい。詩の中ではやはり田村隆一のものが段違いにテンションが高い。次いで谷川俊太郎。ただの言葉なのに不思議なものだ。
最初の30分くらいはどうも違和感があったが、そのうち歌に引き込まれる。決して好みの曲調ばかりではないのだが、全体としてはいたく感銘を覚えた。しまいには泣いていた。平田オリザてすごいなあ。
初めて観に行ったのになぜか打ち上げにまで混ぜてもらい、散々飲み喰いする。ごちそうさまでした。