2010-05-15 [長年日記]
_ [Jazz] Very Alive At Ronnie Scotts / The Buddy Rich Band
1971年の12月6日から8日の間、ロンドンのクラブ「ロニー・スコッツ」に出演したバディ・リッチのビッグバンドの模様を録音した音源はいろいろな形で世に出ているが、この2枚組CDもその一つ。Moment's Noticeから始まる曲順で、全16曲(うちリッチのアナウンスが3回)という中身である。個人的にはこれが一番しっくりくる。聞けば休日も朝から最高潮です。
ちなみに数年前に出た日本盤(リッチ・イン・ロンドン)は1枚もので全9曲(うちリッチのアナウンスは最後の1回だけ)、Moment's Notice、Watson's Walk、Milestones、Superstar、In A Mellow Toneとリッチのアナウンス残り2回の計7曲が未収録だった。同じく数年前にMosaic Singlesから出たやつ(Rich in London)もやはり1枚ものだったがこちらは全13曲、Superstarとリッチのアナウンス2回が削られていた。そしてこれらの一枚ものはDancing Menから始まるのだが、まあ私の勝手な思い込みかも知れないが、曲調というか雰囲気的にも、これはファーストセット=ディスク1の締めくくりにふさわしいような気がする(というか、実際のライヴでもおそらくそうだったんじゃないかと思うんだが…)。なぜかどちらからも削られているSuperstarもなかなかカッコイイアレンジだし、リッチの皮肉の効いたジョークはほとんどスタンダップ・コメディアンの域に達しているので、完全版を聞く価値はあると思う。