2015|08|
2011-12-29 [長年日記]
_ [Jazz] Underground Soul / Houston Person
ヒューストン・パースンのデビュー作。かなり前に一度日本でCD化されたものの、まもなく廃盤になってしまった。今やAmazon.co.jpでは若干のプレミアがついているらしい。その割にジャケ写画像すらないわけだが…。本来はこういうジャケである。後年ピアニストや教育者として名を揚げたマーク・レヴィンがトロンボーンで参加しているのだが、氏いわく、「7枚くらいしか売れなかった。うち2枚を買ったのはおれ」。
駄作がほとんど無いパースンらしく、内容はパリっとしていて聴き応え十分なのだが(テンポを落としてじっくり歌い上げるタイトル曲が特に素晴らしい。なぜかエドゥ・ロボの「Aleluia」とかもやっている。曲名の綴り間違えてるけど)、よく分からないのがハモンドオルガン奏者の素性である。そこそこうまいのだが、「チャールズ・ボストン」といういかにも偽名くさい名前で、最初はてっきりボストン出身のレヴィンが二刀流をやっているのかと思ったのだが、オルガンとトロンボーンが同時に音を出しているところが結構あるので、どうもそうではないらしい。ご本人に直接聞いてみたところ、本当にボストンという人だったそうだが、彼はその後どうなってしまったんだろう。