2015|08|
2007-11-03 [長年日記]
_ [Music] On Red / Jerry Bergonzi
ジェリー・バーガンジというと、なんとなくいつまでも若手中堅という気がしていたのだが、実は1947年生まれなのですね。若手どころじゃない、もう還暦だ。下積みが長くてメジャー・デビューが遅かった(確か90年代に入ってから)ので、そんな印象が植え付けられたようだ。
最初に聞いたのはポール・デズモンド亡き後のデイヴ・ブルーベックのサイドマンか何かとしてで、そのころから変わらない私なりのバーガンジの印象というか形容は、「小粒なコルトレーン」というものだった。音色とかフレージングが、フリーになだれ込む前のコルトレーンに良く似ている。サックス/音楽教師としてのバーガンジを信奉する人(往々にしてバークリー出てたりする)にこういうことを言うと本気で怒られたりもするのだが、でもまあ、別にけなしているわけではないので勘弁してもらいたい。なんだかんだ言ってこのアルバムなどは良く聞くし、今までに出たどの作品を聞いても、うまいなあ、いいなあ、と素直に思うのだが、なんだか全体的に地味なのね…。ブレッカーもボブ・バーグも死んでしまったし、できれば生で聞いてみたい実力本位なテノリストの一人だ。来日したことあったっけ?