2015|08|
2007-07-07 [長年日記]
_ [Music] Freak In / Dave Douglas
ずいぶん昔に買ったそのときはピンと来なかったんだが、最近ひょんなことから聞き直してみたらものすごく良かった。才人トランペッターのデイヴ・ダグラスが、エレクロトニクスにタブラまで動員してなんとも形容しがたいスリリングな音楽をやっている。エレクトリック・マイルスは若干意識はしているんだろうが、はるかに現代的だし、辺りを支配するのがあくまでクールな空気なのが違う。しかし込められた熱気は相当なものだ。とりあえず機会があったら1曲めを聞いてみてほしい。
Freak OutならぬFreak Inというタイトルがすでにいいんだけれど(どうでもいいがジャケのデザインもいい)、内容もこれぞ今の「ジャズ」という感じでひたすら素晴らしい。冒頭の曲なんかは、ガチガチのハードバップ馬鹿よりは、むしろカウボーイビバップというか菅野よう子とかPE'Zあたりからジャズに関心を持った人のほうがすんなり入れるかもしれない。例によってジョーイ・バロンのキレ味抜群のドラムスが全体を引き締めている。うーんかっこいいなあ。
全編にタブラが入っているのが、今聴くと凄く古臭く感じられるのだが...
えー、そうですかねえ。私はそうは思いませんけど。まあ辛気臭いよりはましじゃないでしょうか。
辛気臭いのは大きなお世話ですぅ。今回のNY行きではそこいら辺りにも変化の兆しが感じられましたが。ところで、Battlesはもう聴かれましたか?
そうそう、ジャケのデザインといえば、内ジャケのコンセプトがJim Black AlasNo Axis: Dogs of Great Indifferenceと似ている気が。
カウボーイ・ビバップといえば、ナベシンはいま何をしているのだろうか?