2005-07-07
_ [Reading] スローブログ宣言! / 鈴木芳樹
かなり前に著者のyskこと鈴木芳樹氏からご献本頂いていたのだが、今頃になってようやく読み終えた。内容だが、Amazon.co.jpのレビューでトクホン徳保隆夫氏が書いている通り、「ウェブログ文化の解説書」ということに尽きる。タイトルが今ひとつピンボケなので損をしていると思うが、現在「ブログ」とひとくくりに呼ばれているもろもろについて、目配り良くまとまった一冊である。私自身、ウェブログそのものがどうしたこうしたという議論にはあまり関心がなくてちゃんと追いかけていなかったので、この本で初めて知った話がいくつかあった。勉強になりました。一人称による筆者の体験談(100%事実というわけではなく多少脚色もあるようだが)という体裁を採っているので読みやすい。
それにしても、JBAが「日本にプロ野球や高校野球があることを知らずに、野球の素晴らしさを『啓蒙』しようとしていた」(pp.21)ようなもの、というのはなかなか辛辣な表現で笑った。現在モヒカンどもの餌になっているトラックバックの意味的変質やアサマシアフィリエイトに関しても、素人に分かりやすい解説が為されていると思う。
2007-07-07
_ [Music] Freak In / Dave Douglas
ずいぶん昔に買ったそのときはピンと来なかったんだが、最近ひょんなことから聞き直してみたらものすごく良かった。才人トランペッターのデイヴ・ダグラスが、エレクロトニクスにタブラまで動員してなんとも形容しがたいスリリングな音楽をやっている。エレクトリック・マイルスは若干意識はしているんだろうが、はるかに現代的だし、辺りを支配するのがあくまでクールな空気なのが違う。しかし込められた熱気は相当なものだ。とりあえず機会があったら1曲めを聞いてみてほしい。
Freak OutならぬFreak Inというタイトルがすでにいいんだけれど(どうでもいいがジャケのデザインもいい)、内容もこれぞ今の「ジャズ」という感じでひたすら素晴らしい。冒頭の曲なんかは、ガチガチのハードバップ馬鹿よりは、むしろカウボーイビバップというか菅野よう子とかPE'Zあたりからジャズに関心を持った人のほうがすんなり入れるかもしれない。例によってジョーイ・バロンのキレ味抜群のドラムスが全体を引き締めている。うーんかっこいいなあ。
_ wakatono [いい感じですねー>野球のすばらしさの啓蒙というあたりのくだり あまりにストレートでワロタw]
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