2007-04-16 [長年日記]
_ [Music] Blue Note Plays Ray Charles / V.A.
ブルーノートへの録音を中心に、レイ・チャールズゆかりの曲を集めたコンピ。御大自身も冒頭の1曲に参加している(1989年、ルー・ロウルズとの共演)。
「ブルーノート・プレイズ・なんちゃら」というシリーズはずいぶん昔から結構な枚数が出ていて、「なんちゃら」の部分には最近だとバカラックとかビートルズとかジョビンとかスティーヴィーとかプリンスとかスティングとか、その辺が入るわけだ。発想としては「JAZZで聞くモーニング娘。」(そんなものがあるのかどうかは知らないけれど)とか、駅の構内で1000円均一で売っている怪しいコンピとか、そういうのとさして変わりないのですが、どうやら選曲はマイケル・カスクーナ本人がやっているようなので、さすがに一ひねり二ひねりしてあって意地悪な聴き込みにも耐える。例えば5曲めの男性歌手ビル・ヘンダースンとジミー・スミスの共演などはシングル盤でしか出たことがないセッションで、CDだとここでしか聞けないようだ。まあ、安易と言えば安易な企画もので、涙が出るほど出来が良いというわけでもないが、ソウルやR&B、オルガン・ジャズが好きな人なら買っても損はしないでしょう。
個人的には、1962年にシングル盤で大ヒットしたというジミー・マグリフの出世作I Got A Womanが聞けたのが良かった。実は機会がなくて、今まで聞いたことがなかったのです。ああこれは売れるだろうな、という感じのノリノリの曲でした。