2015|08|
2006-11-14 [長年日記]
_ [Music] Don't Stop The Groove / Lyman Woodard Organization
1979年デトロイトのクラブから直送。ファンクと言えばファンクなのだが、若干フュージョンやブラコンの風味も混じっていて、まあ一言で言えば垢抜けない音楽である。そこがいいんだけど…。一応ライマン・ウッダードというオルガニストがリーダーで、ソロもいっぱい取るのだが、録音のせいかあまり前面にでしゃばるという感じがない。バンド全体が一丸となって、という感じがひしひしとする。一発モノを中心に適当に演奏しているようで、実は細かいアレンジの小技がいっぱい仕掛けてあるのもうれしい。ジェリ・アレンの師匠としても若干有名なマーカス・ベルグレイヴがトランペットを吹いている。
1979年というのは私が生まれた年だが、すでにモータウンは街を去って久しく、流行りから言ってもディスコやフュージョンが全盛だったはずのアメリカの片田舎で、こういうもう無意味に熱い(どちらかと言えば暑い)ことを毎晩やっていたんだなあと、妙な感慨に浸るのである。2曲めの手拍子もいいが、4曲めがエディ・ハリスが書くようなヘンテコな曲で最高。