2015|08|
2006-11-13 [長年日記]
_ [Music] Mirror Blue / Richard Thompson
フェアポート・コンヴェンションのギタリストであり、その後もギター職人として様々なセッションに貢献してきたリチャード・トンプソンだが、リーダー作に関して言えばこの作品が未だにベストだと思っている。理由は簡単、ミッチェル・フルームがプロデュースで、チャド・ブレイクがエンジニアだからだ。
別にプロデューサー信者というわけではないし、このコンビにしてもダメなものが皆無というわけではないが、ことこのトンプソンとの組合せに関しては実にうまく機能している。アーティストの個性を殺すか殺さないかの瀬戸際で、いわば色のついたセロファンをかぶせるような感じに独特の主張の強い音作りをするこの二人だからこそ、トンプソンの強固な音楽世界に異種のベクトルを持ち込むことに成功したのだろう。結果として、他のトンプソンのアルバムよりはるかに立体的な印象を受けるアルバムに仕上っている。
というようなことは個人的には実はどうでもよくて、天気の良い日にふとんを干すような晴れ晴れとした気持ち良さが味わえる2曲めが聞きたいばかりについつい手に取ってしまうというだけなんですが。歌詞はブラックだけど。
こんなメルアドにしたくらいで、『Mirror Blue』があまた挙げたくなる彼の代表作のひとつであることに異論ありません。布団干し日和な曲だったら、ぼくは「I feel so good」とか。ちょっとテンポ早すぎかな?
えー、Beeswingというのはあの曲名が由来だったんですか。ふとんを干すという形容はあんまりうまくなかったのかも知れませんが、なんか広々とした快晴の大空を疾走するような爽快さがI Can't Wake up to Save My Lifeにはありますね。なのになんで歌詞がゾンビの話なのかがようわからんけど(笑)。
じつはそうなんですよ。佳曲だし、語呂が気に入ったもので。<br>名曲は死ぬほどたくさんあるけど、「1952 Vincent Black Lightning」とか「The Ghost of you walks」も欠かせません。<br><br>歌詞というものを聞かないのでいまだに調べてもいないんですけど、<br>「Wall of Death」ってなんの歌なんですかね?
Wall of Deathは、たぶん三途の川みたいなものなんだろうと解釈していますが、私にもよく分かりません。トンプソンの歌詞は晦渋なのが多いですよね。