2009-06-29 [長年日記]
_ [Jazz] Art of the Trio 4: Back at the Vanguard / Brad Mehldau
好きと言えば好きだし、嫌いと言えば嫌いというのが、ブラッド・メルドーに対する私の評価である。昔も書いた通り、どこか全面的には納得しづらい部分がメルドーの音楽のコアにはあるのだが、しかし当たり前だが良い時のメルドーは良い。少なくともこのアルバムは良いし、今でも良く聴いている。
今はともかく、10年くらい前に大学のジャズ研でピアノを弾いていたような人間にとっては、このアルバムの1曲目のAll The Things You Areのわけのわからんアレンジは衝撃だった…らしいのだが、私は当時から小難しいことがまるで分からない人間で、変拍子とか左手が右手と同等に動くとかどうでもいいじゃんと思っていたものである。個人的にこのアルバムで良いと思うのはどちらかと言えば後半で、特に4曲目のSolarから始まる流れは圧倒的だ。で、最後にレイディオヘッドのカバーExit Music (For A Film)がドカンと来てスッキリするわけですよ。メルドーはレイディオヘッドが好きらしく、他のアルバムや私が2003年に見たソロ・ライヴでもParanoid Androidを演っていた。どれもなかなかの好演だったが、ソロ・ピアノのライヴを見たときは、次にアンコールで演ったニック・ドレイクのRiver Manがそれはそれは凄まじい出来で、前の曲の印象はかすんでしまったのである。
八田さん、このまえメール送ったけど、読んでくれましたか?
匿名さま、おそらく読んでおりません。というか、どちらさまでしょう…。
オーマイガ。ちゃんと読んでくださいよ。<br>名前については、ここには書かないけど。