2005-06-29
_ [Music] Musical Baton
学部時代の腐れ縁である今井から回ってきた。実はすでにmixiで一度書いてしまっていたのだが、そのまま転記するのも芸の無い話なので、一部変えて書き直してみた。こんなんでいいかね。
_ 1. Total volume of music files on my computer
常用ラップトップのHDD内には、音楽ファイルは全く入っていません。携帯HDDプレーヤiAUDIO M3の中には6.2GBほどMP3が入っています。大概の場合ラップトップにはこいつを接続していて、たまにはコンピュータ上で音楽を聴くこともあるので、まあ6.2GB入っていると言っても間違いじゃないでしょう。なお、リンク張ったのは20GBモデルだが、私が持っているのは40GBモデルである。品切れみたいだけど。
_ 2. Song playing right now
いつもあんまり曲単位で音楽を聴いていないので、以下では原則としてアルバムを挙げます。
Departure / Gary Burton & Friends: ゲイリー・バートンの近作。ジョンスコを含む贅沢な面子を従え、スタンダード曲を中心に余裕たっぷりの演奏。音色もアレンジも涼しげなので、暑いこの季節のナイト・キャップには最適ではなかろうか。一曲だけというならやはりPoinciana。
_ 3. The last CD I bought
本当はこないだ書いたなのだが、もう書いてしまったのでそれ以前に買ったものを二枚。
_ 黒い涙 / ベボ&シガーラ: イラケレのリーダー、チューチョの親父のベボ・バルデス(1918年生まれというから今年で87歳)と、スペイン生まれのフラメンコ歌手ディエギート・エル・シガーラが共演した、なんともジャンル分けの難しい、でも味のある一枚。ピアソラや、キップ・ハンラハンというかアメリカン・クラーベ関係の諸作や、あるいは菊地成孔の南米のエリザベス・テーラーあたりがお気に召した方はお試しあれ。
_ Recit Proche / Eddy Louiss: 大昔だとスタン・ゲッツ、最近だとミシェル・ペトルチアーニとの共演で冴えていたベテラン・オルガニストの近作。これまた分類が極めて難しい音楽。後藤雅洋さんのジャズ選曲指南(ちなみにこの本はiPodやその他の携帯HDDプレーヤを愛用している音楽好き必携)で推薦されていたので買ってはみたものの、正直あんまり期待していなかったのであるが、じっくり聞けばこれはなかなか。結構気合いも入ってるし。
_ 4. Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to
こういうのは迷ってるとどんどん時間を食うし、迷っただけ良いものを選べるかというとそうでもないので、最近手元にあって聞く頻度が高いのを適当に五枚。
_ Et Cetera / Wayne Shorter: 世間的には、例えばAdam's AppleとかJujuあたりがブルーノートにおけるウェイン・ショーターの最高傑作ということになっていると思うのだが、同じワンホーンならあまり有名ではないけれど個人的にはこちらを推したい。曲が微妙に地味で渋めなので損をしているが、演奏自体は強烈にかっこいい。ギル・エヴァンス作の4曲目が湛えるただならぬ雰囲気が最高。
_ In Our Lifetime / Dave Douglas: これもあんまり話題にはならないけれど、デイヴ・ダグラスの作品の中では結構冴えているほうだと思う。しかもなかなか聞き飽きが来ない。ブッカー・リトルの作品を数曲取り上げているのも興味を引くのではないか。
_ Phase One / Art Ensemble Of Chicago: 最近ようやくCD化された(ただし全世界で5000枚限定らしい)。1曲目(といっても長尺のが2曲入っているだけなのだが)のOhnedaruthが素晴らしいので聞きまくっている。たぶんAECの最高傑作。ただしフリージャズにアレルギーがある人は注意。なお同曲は、Bap-Tizumにライヴ・バージョンが収められている。どっちもいいです。
_ Swingin' With Bud / Bud Powell: バド・パウエルに関しては、一時入れ込んだあげくディスコグラフィーまで作ってしまったのだが、聞いた回数だけ見ればたぶん晩年のこれが一番多い。傑作などと言うつもりは全くないが、暖かみに溢れた演奏。ファナティックに飛ばす5曲目も理屈抜きにかっこいい。
_ Lone-Lee/ Lee Konitz: タイトル通り、リー・コニッツが1曲目は40分弱、2曲目も20分弱に渡りひたすらソロで吹きまくるという、なんとも言えないアルバム。その割に個人的には結構好きで、ここのところずっとかけている。楽器が少ないのでBGMとしてもあまり邪魔にならない(というより、真面目に根を詰めて聞くと飽きる)という、ブライアン・イーノなら喜ぶかもしれないがたぶんコニッツは怒るだろう聴き方なのであまり褒められたものではないが、これまたあまり話題にはならないとは言え、演奏自体としては結構良い出来だと思う。音色がマシュマロみたいでかわいい。
_ 5. Five people to whom I’ll be passing the baton are...
もうずいぶん広まっているようですし、あえて回したい方はもういない(本当は何人かいたけど、ほとんどがすでに他から回ってきて書いてしまっている)ので、私のツリーは私で打ち止めということにいたしましょう。書きたい奴は勝手に書け(笑)。
2009-06-29
_ [Jazz] Art of the Trio 4: Back at the Vanguard / Brad Mehldau
好きと言えば好きだし、嫌いと言えば嫌いというのが、ブラッド・メルドーに対する私の評価である。昔も書いた通り、どこか全面的には納得しづらい部分がメルドーの音楽のコアにはあるのだが、しかし当たり前だが良い時のメルドーは良い。少なくともこのアルバムは良いし、今でも良く聴いている。
今はともかく、10年くらい前に大学のジャズ研でピアノを弾いていたような人間にとっては、このアルバムの1曲目のAll The Things You Areのわけのわからんアレンジは衝撃だった…らしいのだが、私は当時から小難しいことがまるで分からない人間で、変拍子とか左手が右手と同等に動くとかどうでもいいじゃんと思っていたものである。個人的にこのアルバムで良いと思うのはどちらかと言えば後半で、特に4曲目のSolarから始まる流れは圧倒的だ。で、最後にレイディオヘッドのカバーExit Music (For A Film)がドカンと来てスッキリするわけですよ。メルドーはレイディオヘッドが好きらしく、他のアルバムや私が2003年に見たソロ・ライヴでもParanoid Androidを演っていた。どれもなかなかの好演だったが、ソロ・ピアノのライヴを見たときは、次にアンコールで演ったニック・ドレイクのRiver Manがそれはそれは凄まじい出来で、前の曲の印象はかすんでしまったのである。
_ 匿名 [八田さん、このまえメール送ったけど、読んでくれましたか?]
_ 八田真行 [匿名さま、おそらく読んでおりません。というか、どちらさまでしょう…。]
_ 匿名 [オーマイガ。ちゃんと読んでくださいよ。 名前については、ここには書かないけど。]