2009-04-28 [長年日記]
_ [Jazz] com-postについて
最近、com-postというサイトを立ち上げた。音楽、とくにジャズを中心とした諸々の話を自由に書く場が、少なくとも紙の雑誌媒体ではもうあんまりないよねという問題意識を共有する有志が、手弁当で立ち上げたものだ。実は立ち上がったの自体はずいぶん前の話なのだが、そのころは本業やらなにやらがテンパっていてここでアナウンスする余裕がありませんでした。ごめんなさい。
私はぺいぺいだが、他の同人は『ジャズ・オブ・パラダイス』『ジャズ選曲指南』の後藤雅洋(四谷いーぐる)、『ジャズの明日へ―コンテンポラリー・ジャズの歴史』の村井康司という重鎮に、益子博之、須藤克治という元『ジャズ批評』レギュラー新譜レビュアーの二人、シンコー・ミュージックのディスク・ガイド・シリーズ JAZZサックスの編者で『世界最高のジャズ』『コルトレーンを聞け』『元祖コテコテ・デラックス』の著者原田和典、『ローランド・カーク伝』の訳者で『週刊ラサーン 《ローランド・カークの謎》』の著者林建紀という錚々たる面々である。
ちなみに名付け親は確かに私なのだが、私が活発に関わっていたのは去年の夏くらいまで、それから後は身辺があれやこれやと忙しくなって私は敵前逃亡、事実上の幽霊会員であった。それがどうにか立ち上がったのはひとえに他の方々のご尽力のおかげである。
中身としては、何せ全員自腹で買っているもので何にもひもがついておらず、結果としてたいへん正直というか身も蓋もない新譜クロスレビューが面白いのではないかと思う。あと、おそらくはあまりにも近しい過去すぎてほとんど語られることのない1970年代以降のジャズ名盤を10年ごとに100枚ずつ挙げてみましょうという企画のFAMOUS JAZZ CD 21 PROJECTも、とりあえず1980年代が終わっている。これはなんでもそのうち書籍になるともっぱらの噂である。
なお、私が今まで書いたのは
- 市野元彦『Time Flows(like water)』のクロスレビュー(これはなかなか良かった)
- ジョシュア・レッドマン『Compass』のクロスレビュー(ジョシュアが好きな人ごめんなさい)
- キース・ジャレット『Yesterdays』のクロスレビュー(キースが好きな人ごめんなさい)
- ユーリ・ガーヴィッチ『The Storyteller』のクロスレビュー(これは私のチョイス)
- アレクサンドラ・グリマル『Shape』の新譜レビュー
- オリ・ダカリ『Entrances』の新譜レビュー
という感じ。