2008-03-22 [長年日記]
_ [Movie] 機内で見た映画
飛行機の機内で眠れた試しがない。今回も枕を持参したりいろいろ工夫はしたのだが、結局無理だったので行きも帰りもおとなしく映画を見ていた。ラップトップ広げて仕事をしようとも思ったのだが、狭い席にぎちぎちに詰め込まれているもので、なかなかそれも難しく…。
日本でも公開されたものとしては、「The Jane Austen Book Club(ジェーン・オースティンの読書会)」「Enchanted(魔法にかけられて)」「Rush Hour 3(ラッシュアワー3)」あたり。この中では「Enchanted」が出色で、ゲラゲラ笑った。ここまでやるかね。自己言及的というか、偶像破壊的というか、手抜き無しのお遊びに恐れ入りました。まだ日本の映画館にはかかっているようなので暇なら見に行くといい。
「Rush Hour 3」では真田広之がフツーにフツーな英語をしゃべっていて(それに引き換えジャッキー・チェンの日本語は浮きまくりで)、こちらも恐れ入った。さすが国際派俳優(死語)。プロットやアクション自体にはちょっと出がらし感があったが、あれこいつはポラ…というような面々がカメオというより堂々とそれなりの役で出演していてちょっとおもしろかった。工藤由貴も例によってかわいい(ヒロインは正直あんまりかわいくないので余計に)。「Jane Austin〜」は私好みのアンサンブル・プレイだったのだが、ぼんやりしていたらしくあまり覚えていない。ああいう読書会て、最近ではポピュラーなんですかね。
日本未公開のものでは、「Alvin and The Chipmunks」「King of California(カリフォルニア・トレジャー)」。前者は昔のアニメの実写化で、話自体はおもしろいくらい展開が読める定跡通りの代物なのだが、実写と特写のブレンド具合がすごい。これは恐れ入った。なんというか、ここまで出来るようになったんですね。あと、シマリスどもの声が「はじめてのチュウ」のあんしんパパに聞こえて参った。なつかしすぎる。ヒロインのキャメロン・リチャードソンはなんだか浜崎あゆみにも通じる人工美というかロボット感があって良い。
後者は「カリフォルニア・トレジャー」という邦題でDVD化されているらしい。でもニコラス・ケイジの本家「ナショナル・トレジャー」みたいな派手なアクションものを期待して見ると、この野郎金返せと言いたくなるだろう(穴掘ったり潜って泳いだり若干のアクションはないこともないが)。小味なコメディ(トラジコメディ?)である。元ジャズベーシストという設定の髭面キチガイ親父はなぜかずっとショーン・ペンだと思い込んでいたのだが、実はマイケル・ダグラスだった。こんなところで何やってんだお前そんなに金無いのか感が横溢している。でもさすがにうまい。娘役のエヴァン・レイチェル・ウッドは全然知らない人だったが若いのにかわいくて演技もうまい。ダグラスと存在感で互角に張り合ってるんだから相当なものだ。というかマリリン・マンソンの現彼女なのか! プロットそのものはなんというか、苦いような甘いような何とも言えない展開で人物造型も甘いが、私は結構好きだな。ダルな部分が多いので大傑作とは到底言えないが、佳作だとは思う。
>まだ日本の映画館にはかかっているようなので暇なら見に行くといい。<br><br>八田先生のお薦めに従って見に行くとしますかね。隠れディズニーファンとしては気になる映画ですな。<br><br>にしても相変わらず書いているのと話すのと同じようなこと書いているな。。流暢なこと。