2015|08|
2008-01-04 [長年日記]
_ [Music] Manchester '77 / James Booker
昨年ひっそりと出ていた。ジェイムズ・ブッカーの未発表ライヴ録音はしばらく前にどさっと出て、もうこれで打ち止めかなと思っていたのだが、そうか、ヨーロッパという未開の地がまだ残っていたのですね。これは1977年のヨーロッパ・ツアー時、イギリス・マンチェスターのホテルでのライヴ。最後の2曲で現地ミュージシャンから成るバンドが加わっているのだが、そのバンドのベーシストが個人的に録音していたテープが元になっているようだ。音質は良くはないがまあまあ。
この人はその日の気分がもろに演奏に出るタイプで、日によってやたら明るかったりやたら暗かったりのコントラストが激しいのだが、この日は割に上機嫌だったようで定番曲を中心にガンガン弾きまくっている。曲間に挟むろくでもないコメントも楽しい。うねるようなピアノが圧倒的なTipitinaが例によって最高だが、Come Rain or Come Shineなどで見せる複雑なハーモニー感覚は荘厳とすら言える。おすすめ。