2015|08|
2006-11-17 [長年日記]
_ [Music] Playback / Sam Lazar Trio
「プレイバック」と言うとどうしても山口百恵の専売特許のような気がするが、あれがあくまでプレイバック「Part2」なのはこのサム・レイザーの作品があるからだ。しかし、こんなものが20bitリマスターでCDになる日本はつくづく良い国ですね。
内容はもうブルーズで煮染めたようなオルガン・ジャズが40分弱という感じで、こういうものが好きな人間にとってはやや地味ながらたまらないものがあるのだが、好きじゃない人間にとっては「なんだこのイモどもは」ということになるのであろう。そういう方々にも神の祝福のあらんことを。若干私よりも少なめに。
それにしても、この後間もなく音楽シーンから消えたサム・レイザーはどうしているのだろう。案外シカゴ・ローカルでは健在だったりして。余談ながら、このジャケを見るたび音楽評論家の村井康司さんを思い出すのが我ながら不思議だ。ちゃんと見るとあんまり似ていないのだが。