2015|08|
2005-07-27 [長年日記]
_ [Music] Animal Dance / John Lewis
アルバート・マンゲルスドルフ (Albert Mangelsdroff, 1928-2005)がおととい、白血病で亡くなったそうだ。ジャズのトロンボーン奏者として、テクニックとイマジネーションの両面でJ.J.ジョンソンと互角に張り合えた唯一の人だったと思う。
その彼の売り出しを図ったMJQのジョン・ルイスが、1962年に旧ユーゴを訪ねた際、マンゲルスドルフと現地のミュージシャンをバックに吹き込んだのがこのアルバムだ。後年マンゲルスドルフは前衛的な方向に傾斜するが、ここでは「枯葉」などのレパートリーからも分かるように、極めてオーソドックスな演奏に終始している。しかもべらぼうにうまい。ルイスのソロも結構冴えていると思う。