2003-10-19 [長年日記]
_ [Sun Ra] Love in Outer Space: Live in Utrecht / Sun Ra & His Arkestra
今日amazon.co.jpから届いた。例によってから出ているもので、1983年12月11日、オランダ・ユトレヒトでのライヴ。ご覧の通りジャケはLeoにしては凝っているのだが、その代わりパーソネルがどこにも書いていない。またやりやがったか!
と言っていてもしかたがないのでThe Earthly Recordings of Sun Raで調べてみると、John GilmoreやMarshall Allen、June TysonといったレギュラーメンバはともかくリズムセクションとしてWilbur Little (b)が加わっているのが目を引く。彼は、例えばTommy FlanaganのOverseasでベースを弾いていた地味な人だ。Arkestraはメンバの変遷を追っていくと、予想外な人が短期的に加わっていたりするのでなかなか面白い。まあ、録音は良いんだがミックスが悪いのでどのみちベースはよく聞こえない。またやりやがったかLeo!
1983年は演奏回数は多いのだが記録として表に出ているものは少なく、そういう意味でこの音源はそれなりに貴重と言える。中身的にはSun Raの最良のレパートリー(Love in Outer SpaceとかFate in a Pleasant Moodとか)を比較的簡潔にやっているので、だれずに楽しめる。珍しく'Round Midnightもやっています。Marshall Allenのフルートが効いている。
ちなみに、Sun Raのピアノ(このアルバムではどういうわけか生ピアノばかり弾いている)に加えてベースとドラムスだけといういわゆるピアノトリオの編成で一曲ブルーズをやっている(Blues Ra)のも珍しいと言えば珍しい。というよりこれはもしかしてSun Ra唯一のトリオでの録音か?
_ [OpenSource] {オープンソース|GPL}原理主義?
どうも私に関して変な誤解が蔓延しているようなのでここではっきり申し上げておきたいのですが、私はこの世の全てのソフトウェアがオープンソースになれだの、ソフトウェアにはすべからくGPLを適用しろだのと言った覚えはありません。いったいどこからそんな妄想を拾って来るんだ。
ライセンスの選択なんてものは個人の自由であって、好きなものを勝手に使えばよろしい。ただしその帰結は自分の責任ですよ、というだけだ。
私が坂村さんを批判したのは、TRONにGPLが適用されていない(という言説自体不正確だが)からではなく、GPLに関して間違った論拠に基づいて批判している(と思い込んだ)からだし、だいたい、オープンソースにしろ、GPLにしろ、もっと批判的かつまともな議論があってしかるべきだ。私はそういった議論の醸成のために、せっせと「オープンソースの定義」だのGPL本文だのFAQだのを(能力が及ぶ限りで極力読みやすく)訳してきたわけだが、全然だめじゃん(笑)。そもそも、批判派にしても擁護派にしても、ろくにGPLだのなんだのを理解せず議論をする人が多すぎる。
あと、GPLなんて本質的にはどうでもいいのであって、できれば本丸のコピーレフトを批判する人を希望したい。
しかし、だんだん坂村さんの気分が分かってきましたよ!(笑) 俺はそんなことは言ってねえ!