My Human Gets Me Blues

Syndicate RSS Syndicate LIRS

2003|02|03|05|06|08|09|10|11|12|
2004|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|05|06|07|09|10|11|12|
2006|02|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|08|09|10|
2010|05|06|
2011|04|05|09|10|12|
2012|01|10|12|
2015|08|

2003-10-19

_ [Sun Ra] Love in Outer Space: Live in Utrecht / Sun Ra & His Arkestra

Love in Outer Space: Live in Utrecht / Sun Ra & His Arkestra

今日amazon.co.jpから届いた。例によってから出ているもので、1983年12月11日、オランダ・ユトレヒトでのライヴ。ご覧の通りジャケはLeoにしては凝っているのだが、その代わりパーソネルがどこにも書いていない。またやりやがったか!

と言っていてもしかたがないのでThe Earthly Recordings of Sun Raで調べてみると、John GilmoreやMarshall Allen、June TysonといったレギュラーメンバはともかくリズムセクションとしてWilbur Little (b)が加わっているのが目を引く。彼は、例えばTommy FlanaganのOverseasでベースを弾いていた地味な人だ。Arkestraはメンバの変遷を追っていくと、予想外な人が短期的に加わっていたりするのでなかなか面白い。まあ、録音は良いんだがミックスが悪いのでどのみちベースはよく聞こえない。またやりやがったかLeo!

1983年は演奏回数は多いのだが記録として表に出ているものは少なく、そういう意味でこの音源はそれなりに貴重と言える。中身的にはSun Raの最良のレパートリー(Love in Outer SpaceとかFate in a Pleasant Moodとか)を比較的簡潔にやっているので、だれずに楽しめる。珍しく'Round Midnightもやっています。Marshall Allenのフルートが効いている。

ちなみに、Sun Raのピアノ(このアルバムではどういうわけか生ピアノばかり弾いている)に加えてベースとドラムスだけといういわゆるピアノトリオの編成で一曲ブルーズをやっている(Blues Ra)のも珍しいと言えば珍しい。というよりこれはもしかしてSun Ra唯一のトリオでの録音か?

_ [OpenSource] {オープンソース|GPL}原理主義?

どうも私に関して変な誤解が蔓延しているようなのでここではっきり申し上げておきたいのですが、私はこの世の全てのソフトウェアがオープンソースになれだの、ソフトウェアにはすべからくGPLを適用しろだのと言った覚えはありません。いったいどこからそんな妄想を拾って来るんだ。

ライセンスの選択なんてものは個人の自由であって、好きなものを勝手に使えばよろしい。ただしその帰結は自分の責任ですよ、というだけだ。

私が坂村さんを批判したのは、TRONにGPLが適用されていない(という言説自体不正確だが)からではなく、GPLに関して間違った論拠に基づいて批判している(と思い込んだ)からだし、だいたい、オープンソースにしろ、GPLにしろ、もっと批判的かつまともな議論があってしかるべきだ。私はそういった議論の醸成のために、せっせと「オープンソースの定義」だのGPL本文だのFAQだのを(能力が及ぶ限りで極力読みやすく)訳してきたわけだが、全然だめじゃん(笑)。そもそも、批判派にしても擁護派にしても、ろくにGPLだのなんだのを理解せず議論をする人が多すぎる。

あと、GPLなんて本質的にはどうでもいいのであって、できれば本丸のコピーレフトを批判する人を希望したい。

しかし、だんだん坂村さんの気分が分かってきましたよ!(笑) 俺はそんなことは言ってねえ!


2005-10-19

_ [jlc] メモ開始

すでにお気づきの方もおられるかもしれないが、jlcの私の日記で、その日に掲載した記事に関する短いメモを書くようにした。長いと続かないので、何があろうとごく簡潔に三文(句点三つ)で収めるようにしている。この形式は、知り合いの音楽ライター、高野雲さんが三文日記というのでやっておられるやつののいただきである。何はともあれごひいきに。

_ [PodCast] PodCast開始

こちらもmixiではアナウンスしていたのですでにご存知の方もおられるとは思うが、どうしても流行りのPodCastがやってみたかったので始めた。ある日のスラッシュドットジャパンに載った記事を肴にゲストを呼んで言いたい放題という我ながらしょうもない企画である。苦情は一切受け付けない。聞きたい奴は勝手に聞け(逆ギレ)。なおゲスト(要Skype)はいつでも募集中です。


2007-10-19

_ [Music] ミンガス特集のお知らせ

MIAUで時間を取られて告知するのをすっかり忘れていましたが、明日土曜日の15:30より四谷「いーぐる」で、ジャズ・ベーシスト/作曲家のチャールズ・ミンガスの音楽についてお話をいたします。なにせ膨大な量の音源があるので、今回は大編成ものに絞っておかけするつもりです。お暇な方はぜひお越し下さい。


2011-10-19

_ [Jazz] I'll Be Glad When You're Dead, You Rascal You

バーボン・ストリート (新潮文庫)(沢木 耕太郎)

平野達男という人が今復興担当大臣なんだそうで、彼が大震災の津波で亡くなった友人に関し、「私の高校の同級生のように逃げなかったばかなやつもいる。彼は亡くなったが」と言ったらしい(毎日新聞の記事)。それがけしからんということで、いよいよ野党アティテュードが板についてきた自民党が国会で追及するそうである。

こういうのは口調次第でニュアンスががらっと変わるわけで、あいつはばかだから死んだのだうははははざまあみやがれという意味だったのかもしれないし、親友への万感の惜別の情を込めて語ったのかもしれない。常識的には後者なんじゃないかと思うが、まあ、なんというか、もうどうでもいい。今回の件に限らず、メディア関係者を含めたこの国の国民の大多数はもはや手の込んだ修辞やそこに込められた複雑な感情を理解することが出来ないので、あきらめてすべてストレートにしゃべるのが良いと思う。かなしいです。ざんねんです。よくできました。

それはそうと、私がこの話を聞いて最初に思い出したのは、沢木耕太郎のエッセイ集「バーボン・ストリート」に収録された一篇「死んじまってうれしいぜ」だった。というか、平野氏の元ネタもこれなんじゃないのかね。

初めてロスアンゼルスに行った時の旅で、私はニューオリンズにも寄った。そして、賑やかなフレンチ・クォーターで何度かデキシーランド・ジャズを聞いた。そのフレンチ・クォーターでも最も繁華な通りであるバーボン・ストリートの、いかにも安っぽそうな店で聞いた陽気な数曲の中に、恐ろしく長い題名の曲があった。

I'll Be Glad When You're Dead, You Rascal You!

日本に帰って調べてみると、驚いたことにそれは葬送の曲だった。レコードで聞き直してみたが、それはニューオリンズで聞いたものよりさらに陽気に演奏されていた。ジャケットによれば、葬式が終わり、墓場から帰ってくる時の行進用にアレンジされているということだった。題名は訳せば次のようになる。

お前が死んじまって俺はうれしいぜ、この馬鹿野郎が!

ここには強い語調の底にたたえられた深い悲しみがある。うれしいぜという言葉には、天国に行かれてという意味が含まれているらしいが、むしろ反語としての意味の方が大きいように思われる。男が男を葬送する時の惜別の辞として、恐らくこれ以上のものはない。

たとえ一瞬のうちに了解し合えるような男と巡り会わなくとも、自分が死んだ時には、『死んじまってうれしいぜ、この馬鹿野郎が!』といってくれる友人を、ひとりくらいは持ちたいものだと思う。私にとって最大のオトギバナシとは、きっと、そういったところにあるのだろう。

縮めて「You Rascal You」というタイトルでも知られるこの曲は、伝統的なニューオリンズの葬式では「聖者の行進」と並び、葬式からの帰路に明るく演奏されるようである。サッチモやルイ・プリマの録音が代表的だ。歌詞にはいろいろなバージョンがあり、大方はきわどいスケベな歌詞(嫁を寝取りやがってこの野郎的)なのだが、やや穏当なものとして、例えばルイ・プリマはイタリア系なのでこんな風に歌った。

お前が死んじまってうれしいぜ、この馬鹿野郎

お前が墓に入ってうれしいぜ、このろくでなし

死んで墓に入ったお前は、もうラビオリを欲しがらないだろうな

お前が死んじまってうれしいぜ、この馬鹿野郎

お前が墓に入ってうれしいぜ、このろくでなし

お前を家へ食事に呼んだら、俺のミートボールを全部盗もうとしやがった

ああ、ろくでなしめが

お前が死んじまってうれしいぜ、この馬鹿野郎

お前が墓に入ってうれしいぜ、このろくでなし

連中がお前の棺を運ぶとき、俺はそこらで飲んだくれているよ

ああ、クソ野郎めが

お前が死んじまって、ほんとに、ほんとに、ほんとに、うれしいぜ、この馬鹿野郎

お前が死んじまってうれしいぜ、この馬鹿野郎、ああ

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

Before...

_ iijima0904 [突然すみません ツィッターで引っ張らせて下さい 自分も、この話を思い出したんです・・・]

_ mhatta [別に許諾は要りませんけど、どうぞ。]

_ 削除Brett Thom [削除http://in3drugs.glgpharma.com/buy-plavix-with-visa-card...]