2004-09-12
_ [Debian] 京ぽんをDebianから使う
こうなると当然AH-K3001Vを使ってDebian GNU/LinuxからPPP接続したくなるわけだが、sid (Linuxは2.4.27)であってもただUSBに差しただけではうまく認識してくれない。Googleで調べてみると、すでに先人の努力でノウハウの蓄積があるようだ(京ぽん Wikiが参考になる)。PPPを使わなくなってからもう数年経っていて、やり方をすっかり忘れていたのでいくつかメモ。
- Linuxカーネルソースのacmドライバモジュール (/usr/src/kernel-source-2.4.27/drivers/usb/acm.c)にちょっとしたパッチを当ててカーネルを再構築し、リブートする必要がある。パッチはこれ。
- カーネルに、PPP関係やUSBモデム関係を組み込むなりモジュールになりしておくことも忘れずに。基本的には全部MでOK。
- hotplug がインストールされていれば、後は普通に認識される。
- PPPの設定自体はpppconfigでやるとよい。sidの2.3.6ならばメッセージも日本語化されている。プロバイダとしては私はPRINを使っているが、認証はPAP、DNSはdynamicでOK。
- /etc/ppp/optionsで「lcp-echo-failure 4」というのをコメントアウトすること。そうしないと、しばらく経つと通信が切れてしまう。
- DevFSを使っている場合、モデムCOMポートは/dev/usb/acm/0になる。pppconfigではうまく設定できないかもしれないが、その場合は手で/etc/ppp/peers以下のファイル(典型的には/etc/ppp/peers/provider)をいじる。
新データ圧縮機能の試験モニター募集に申し込んでみた。かなり通信速度が改善される。これくらいなら常用しても我慢の範囲内。
2007-09-12
_ [Music] R.I.P. Joe Zawinul
ジョー・ザヴィヌル先生が亡くなったそうだ(産経新聞の記事)。享年75歳というのはまあ、世間的には大往生の部類なのだろうが、怪物なのでこんなにあっさり死ぬとは夢にも思わなかった。
何が怪物かって、このおじいさんの音楽は年を取ればとるほど良くなっていったのである。ジャズにおいては(私はこの人のやっていたことこそがジャズだと思っているのだが)、これはかなり珍しいことだ。それも、いぶし銀が枯淡の境地に達して云々というようなありがちなパターンではない。より貪欲に、より脂ぎって、未知の要素、何か新しいものを自身の中に消化吸収していった。シンセが肉体と完全に一体化していた。そして、何よりライブが凄まじかった。60、70を越えて、去年より今年のほうがすげえんじゃねえかと期待させてくれるミュージシャンはそうはいない。とは言っても、私が生で見られたのは4年前の1回だけなのだけれど(私にしては珍しく興奮冷めやらぬその時のレポート)、CDや人の噂で聞く限り最近でも絶好調だったようである。
もちろん60年代のマイルズとのコラボレーションや7-80年代のウェザーリポート/ザヴィヌル・シンジケートの重要性を否定するわけではないが、このところの活動のほうが、かっちりと作り込みつつも、バンドのメンバの自発性に任せるべきところは十分任せていてのびのびとした開放感があり、私の生理にはしっくりくるものだった。もちろん昔のライヴを見たわけではないので、単純には比較できないのですけれどね。
近年の、特に私が聞いたころのライヴの、自由と統制の絶妙なバランス、ポップさと迫力の共存を再現してくれるCDは、やはりこの2枚組のWorld Tourではないかと思う。私の記憶が確かならば、日本ではこれはなぜか最初1枚ものとして編集された(というより曲を削りまくった)形で出た。てっきり元々1枚ものなのかと思って買ったら実は輸入盤だと2枚組だと言うことを後で知って、かなり本気でキレたような覚えがある。2枚組じゃ売れないと判断したのだろうが、悲しい話だ。リチャード・ボナやパコ・セリーが入っているので、メンバ的にも充実の極み。大音量で聞くとスカっとします。
_ how [Zawinulラスト映像 JOE ZAWINUL/Estival JAZZ,Lugano,Switzland'20..]
Before...
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