2010-06-20 [長年日記]
_ [Jazz] Royal Toast / The Claudia Quintet
com-postクロスレビューの今月のお題。わしにはようわからんです、というだけの話なのですが、それをできるだけ正直に書きました。いかがでしょう。
まあ、元々ジャズにせよ現代音楽にせよあまり一般受けはしない(ことが多い)音楽だし、ある意味でスノッブ狙いというか、小難しい方向に流れること自体は仕方ないとも思うのだが、しかし、こういうのって、やってる当人たちは楽しいのかねえ。きっと楽しいんだろうなあ。
_ [Jazz] Just You & He & Me / Arnold Ross
アーノルド・ロスは、チャーリー・パーカーが「Lady, Be Good」で伝説的なソロを吹いたことで知られる1946年のJATPコンサート(の一部)でピアノを弾いていた人だが、その後どこで何をやっていたのか、私は知らなかった。
これはレトロなジャケット・デザインなので、ロスが40年代とかに残した古い録音を集大成したものかと思って買ったのだが、実は1975年から76年にかけてベーシスト、ハリー・ババシンの個人レーベルJazz Chroniclesに残した、かなり新しい(というか事実上ラストの)録音をまとめたものだった。
音楽自体はまあ、70年代にありがちなビバップ・サバイバーによる普通のピアノ・トリオという感じで、可もなく不可も無しといったところだが(ちなみに大半はロスの自作曲で結構いける)、ライナーノーツに記されたロスの、波瀾万丈と言えば波瀾万丈だし、あまりにありがちといえばありがちな人生行路(40年代から頭角を現し、歌手の伴奏やスタジオ・ミュージシャンとしても名を成したものの、ヘロイン中毒になり、更正施設のシナノンに入って退所後はトラック・ドライバー兼カウンセラーとして活動、後にはディキシーランド・バンドで生計を立てる、というような)を知ってなんだかしみじみした気分になったものである。かつてのジャズ・ライフの一典型。