2015|08|
2007-03-09 [長年日記]
_ [Music] New York Tango / Richard Galliano
アコーディオン奏者、リシャール・ガリアーノは結構頻繁に来日しているような気がするが、4月にまた来るようだ。あいにく生で見たことはないのだが、今回は行けたら行きたいな。
このアルバムは、ガリアーノがそれなりに名のあるジャズメン(ビレリ・ラグレーンがギター、ジョージ・ムラーツがベース、アル・フォスターがドラムス)と組んで作ったもので、別にジャズ・スタンダードを演っているというわけではないのだが、私のようなジャズが主食の人間にはとても馴染みやすい音に仕上っている。
冒頭のピアソラ曲などを聞くと、ピアソラが濃厚にまとっていた重量感や圧迫感こそないものの、小気味よいアタックやスピードといったキレの面では凌駕している部分もあり、ガリアーノ独自の個性を形作っている。今さら言うのもなんだがインプロヴァイザーとしての実力は相当なものだ。2曲めのSoleilを筆頭とした一連の自作曲からも明らかなように、メロディメイカー、作曲家としての能力も素晴らしい。サイドでは特にラグレーンのギターが快調。
なお、最後にジャコ・パストリアスのアレを演奏しているが、これはジョー・ザヴィヌルと共演したのがきっかけでレパートリーに入れたとのこと。まあ、あんまり合ってないと思うけど…。