2015|08|
2007-01-14 [長年日記]
_ [Music] Tales from the Hudson / Michael Brecker
マイケル・ブレッカーが亡くなった(インターナショナル・ヘラルド・トリビューンの記事)。しばらく前からMDS()とやらに罹って危機的状況というのは聞いていたのだが、一時はだいぶ持ち直したとも聞いていたので残念だ。
ブレッカーが一番注目を浴びていた時期というか、ブレッカー・ブラザーズやステップス(・アヘッド)でばりばりと活躍していたころをリアルタイムで経験したわけではないので、私より年上のファンとはかなり温度差があるのだが、それでもブレッカーの単独リーダー作はどれも出来が良かったし、良く聞いた。これなどは私がブレッカーを初めて聞いた作品なので印象深い。メセニー、ホランド、デジョネット(にジョーイ・カルデラッツォ)という大物で固めたバックに一歩も譲らず吹きまくるだけでも偉いが、誰にも似ているようで(コピーされまくったので)、実は誰にも似ていないブレッカーならではのクールとホットが同居した不思議な個性が良く出ている。改めて聞き直してみて、これは年月の経過に耐えうる名盤だと思った。マッコイ・タイナーがゲストでピアノを弾くSong for Bilbaoとか、爽快でかっこいいなあ。