2015|08|
2006-05-26 [長年日記]
_ [Music] What's Goin' On / Frank Strozier
去年の春だったかにCD化されたルイ・ヘイズのヴァラエティー・イズ・ザ・スパイス(ルイス・ヘイズ・グループ)はクラブ・シーンで大人気(?)なんだそうだ。橋本徹に至っては「21世紀のマスターピース」とか呼んでいるらしい。あれはあれで悪くない作品なので別に良いんだけど、私はレオン・トーマスのヴォーカルが苦手でしばらく聞いていると体がかゆくなってくるので、どうせ聞くならフランク・ストロジャー名義のこちらを選ぶ。ほぼ同じメンバ(ただしトーマスとパーカッション抜き)で同じような曲をやっているのだが、気合の入り具合はどう考えてもこちらのほうが上だと思う。マーヴィン・ゲイのタイトル曲で全員、特にメイバーンがぐわーっと盛り上がるあたりは何度聞いてもかっこよい。なお2曲目は曲名忘れたけどリー・モーガンがLive at the Lighthouse(Lee Morgan)で演っていた曲ですね。これもまたストレート・アヘッドという形容がピタリ当てはまる快演。
ちなみに、Amazonの曲目紹介では5曲入りとなっているようだが、実は全曲に別テイクがあるので本当は全部で10曲である。内容は良いのだが、リーダーが地味で、ジャケットが地味で、しかもレーベルが地味だったのが不運でしたね。