My Human Gets Me Blues

Syndicate RSS Syndicate LIRS

2003|02|03|05|06|08|09|10|11|12|
2004|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|05|06|07|09|10|11|12|
2006|02|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|08|09|10|
2010|05|06|
2011|04|05|09|10|12|
2012|01|10|12|
2015|08|

2005-09-21 [長年日記]

_ [Music] Cedar! / Cedar Walton

CEDAR !(Quartet & Quintet Cedar Walton Trio)

今や大ベテランの域に達した名脇役、シダー・ウォルトンが、1967年にPrestigeで残した初リーダー作。いくらタイトルがCedarだからといってジャケ写が杉の合板の写真だったり、よせばいいのにケニー・ドーハムはカップミュートの代わりにバイクのヘルメットを使っていてだからなんだという感じだったり、いくぶんしょぼい部分が散見されなくもないのだが、それでも気合の入ったシダーのピアノソロとすばらしい自作曲の数々(特に冒頭を飾るTurquoise Twiceがやばい)で十分お釣りのくる出来になっている。年代的にも、爛熟から細分化とマンネリに向かおうとするハードバップの最後の輝きといってよい佳作だ。

というような話を書こうと思い、リンクを張ろうと思ってAmazon.co.jpで検索したのだが、どうしても引っかからない。実は「Cedar」というタイトルがついた作品はもう一つあるのだが、そっちは今回の話とは関係ない別の作品(1985年のトリオ作)である。OJCのCDのくせにもう廃盤かよと思ったのだが(ちなみにLimited Edition Seriesではありません)、なんとこのCD、なぜかAmazonでは(.comも.co.jpも)タイトルやアーティスト名が思いっきり間違えて登録されているのだった。リンクをたどってみれば分かるが、これはヘンリー五世のサントラじゃないぞ! こんなこともあるんだねえ。