相変わらず風呂で本を(それもブックオフで安く買ってきた文庫本を)読むという悪習に浸っているのだが、これはなかなかいけた。密室ミステリの短編と作家のエッセイ、論考を集めたアンソロジーで、「密室もの限定」という考えようによってはかなりきつい制約にもかかわらず、なかなかバラエティに富んだ趣向ばかりで飽きさせない。冒頭を飾る手堅い有栖川、横溝っぽい北森、猫丸先輩が傍若無人ぶりを発揮する倉知あたりが白眉か。まあ好きな人は好きだし、嫌いな人は人工的すぎてダメ、というありがちなパターンかも。
八田真行の昔の日記です。もう積極的には更新していません。新しい記事は移転先のWordPressかHugoを参照してください。