My Human Gets Me Blues

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2003-10-14 多忙

_ [OpenSource] 日経エレクトロニクス2003-10-13号

狼少年よろしくまたかよ!と思われそうですが、噂では今月のにまた卒倒するような記事が載っているもよう。今回は批判するにしろ何にしろ慎重にやります。というかまだ手に入れていない。

昼飯のついでに買ってきた。問題のSCOがらみの話に関しては、確かにこれはちょっとひどいように思うし、そもそも込み入った話でもあるので、もう少し裏をとってからjlcで反駁するつもり。むしろ*BSDな人が怒ってしかるべき内容ではないかとも思います。

それよりどちらかというと、p.210からの坂村健/古川享対談(聞き手=編集長浅見直樹)の一部のほうがショックが大きい。一応そのままここに引用しておいて、こちらも裏をとるつもりだが、「Linuxは敵ではない」と言っていた人にしては、ちょっとこれはひどすぎるんじゃないだろうか(強調は私)。

ーLinuxも、みんなで寄り集まって開発するオープンソースですが。

坂村氏 T-Kernelは間もなくソースコードを公開します。それはGPLではなく、僕ら独自のライセンス・ポリシーに基づくものです。Microsoft社もやはり、「シェアードソースライセンス」と呼ぶ独自のポリシーによってソース・コードを提供しています。T-EngineフォーラムとMicrosoft社はいずれも知的財産権の重要性を十分に理解し、ソース・コードの安全性を保証しています。どちらも安心して使えるプラットフォームといえます。一方のLinuxはどうですか。責任の主体がなく、ビジネスを全く理解しないでやりたい放題。その結果として、厄介な問題が実際に起きているじゃないですか。裁判の行方は分かりませんが、もめごとがあるというだけで技術進歩は停滞しちゃうでしょ。

_ [Music] Brother Meeting / Andre Condouant

いよいよ引越しの期日が迫って来たので荷作りに追われる。荷物は極力減らそうということで、CDを吉祥寺のディスクユニオンで大量に売りとばしたのだが、ふと下を見るとなんとあの(というほど知名度は無いと思うが)Brother Meetingが中古で転がっているではないか。CD化されたことがあるとは知らなんだ。ということで、せっかくCDを処分したのにまた買う(しかも中古なのに廃盤扱いで高い)という阿呆なことをやる。まあ、この手のものは当分再発されないのでしかたない。

中身は噂通り、地味ながらなかなか味のあるギター(音色的にはかなりWesの影響が強い)の好演で、いかにもマニア好みの作品だと思う。ちなみにAndre Condouantのなんていうものがあるようでびっくり。そもそもこいつの名前はいったいどう読むんだろう。コンダーン?

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Before...

_ anonimous [Used that exact same http://roadshow.250Free.com/shopping-..]

_ anonimous [apple also used that exact same http://emilio.250Free.com/..]

_ anonimous [Every day people also used that exact same http://hawley.2..]


2008-10-14

_ [Rant] one-handed economist

The Great Unravelling: From Boom to Bust in Three Scandalous Years(Paul Krugman)

嘘つき大統領のデタラメ経済(ポール・クルーグマン/三上 義一)

池田信夫氏がクルーグマンのノーベル経済学賞受賞についてこんな悪口を書いている。

池田さんがクルーグマン嫌いなのは別にいいんだが、英語の意味がちゃんととれていないようなのは嘆かわしい。Economist誌はクルーグマンを「『片手落ちの経済学者』と皮肉」ったりはしていない。池田さんが言及した2003年のEconomistの書評(しかしなんで今更2003年の書評?)をざっと訳せばこうだ。

「one-handed economistを連れてこい」苛立つアメリカ大統領は要求した。「今いる経済学者はどいつもこいつも『一方では…また他方では…(on the one hand...on the other)』としか言わん」。少なくとも、手が一本しかない(mono-manual)という意味では、ハリー・トルーマンは経済学者、ポール・クルーグマンを好いたことだろう。クルーグマンは自分の見方をはっきり述べることをためらわない。対象となるのが彼自身であってもだ。週に2度掲載されるニューヨークタイムズの彼のコラムが、「ニューエコノミー」に関する温和な議論から、広く読まれたブッシュ政権に対する悪口の一斉攻撃に変容したことについて説明した際、このプリンストン大学の教授は、自らを「腐敗の海における孤独な声」と言ってのけた。

議論の余地がないのは、クルーグマン氏は、メディアでスーパースターになったうちでは最も優れた経済学者だということだ。少なくとも、ミルトン・フリードマンや、より以前ならジャーナリストに転向した後のジョン・メイナード・ケインズに匹敵する。通貨危機や国際貿易に関するクルーグマン氏の業績は他の経済学者から広く賞賛されており、ノーベル賞を取るよりも若干難しいとされる経済学のジョン・ベイツ・クラーク・メダルを授与されている。人気という意味では、彼の新しい著作、一般の幅広い非専門家に向けて書かれたものとしては8冊目にあたる「The Great Unravelling(邦訳: 嘘つき大統領のデタラメ経済)」は、ニューヨークタイムズのベストセラーリストに8週間留まった。

皮肉どころかべた褒めじゃないですか。

one-handedというのは片手落ちとか考えが足りないとかそういうことではなくて、ようは一方的、断定的、はっきりものを言うということである。一方的というと悪い意味もあるが、ここでは、どっちつかずの当たり障りの無いことしか言わない経済学者との対比で、明らかにポジティヴな意味で使われている(そもそも言っているのはトルーマンでエコノミスト誌の記者じゃない)。そういう意味では、池田さんだってしょせん一方的に自説を述べているだけなんだから、十分one-handedでしょうが。

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