2004-06-16
_ [Life] 多忙
いままでは忙しかったけれども仕事は全部ちゃんとこなしてきていたのだが、最近は明らかにバックログが増加してきているので参る。プライオリティ付けして整理しないと早晩破綻するなこりゃ。
_ [Music] アンドリュー・ヒルについてのレクチャー
特異なジャズピアニスト・作曲家、アンドリュー・ヒルの音楽についてレクチャーをやります。6月26日(土)の15:30くらいから、四谷のいーぐるで。
ブルーノートの諸作から70年代の作品、近作とキャリア全体を大体カバーできるはずですが、例によって単純に聞いて楽しいものにしますので、土曜の午後という変な時間ですがヒルの音楽に少しでも興味がおありの方はぜひ。お代は1ドリンクオーダーということだったと思います。
私のシリーズではトリスターノ、サン・ラーときて最後がヒルというわけで、あまり脈絡もなく変なピアニストばかり取り上げているようにも見えるわけですが(いや実際そうなんだけど)、一応話者としてはそれなりに一貫性を持たせているつもりもあるのです。そのあたりは当日にでも。
2008-06-16
_ [Movie] 007 ダイヤモンドは永遠に
白状すると私は007ものの映画を今まで一本も見たことがなかったのだが、先日ひょんなことからこれを見る機会があった。何せ30年以上前の映画だけに、今から見れば随所にちゃちな場面はあるものの、テンポの良さと気の利いたセリフ回しに感心した。007はスリルとサスペンス(とお色気)のアクション映画だとばかり思っていたが、これはどちらかと言えば非常に上質なコメディである。単につまらないのをゲージュツ的だなんだと言ってごまかすことができない時代だけに、今の大多数の映画とは鍛え方が違うと思った。チョイ役なんだがラナ・ウッドがエロくて最高だ。あと、ゲイの殺し屋カップルの片割れ(てっぺんハゲで長髪のほう)を演じるプター・スミスは、どこかで見たような顔だと思ったらモーズ・アリソンやアラン・ブロードベントと共演していたジャズ・ベーシストだった。セロニアス・モンクのバンドでベースを弾いていた時にスカウトされたらしいが、この殺し屋二人の人物造形がまた素晴らしい。
ところで、話の終盤ボンドが石油掘削基地の倉庫(?)から逃げ出して、基地の底をロープ伝いに渡るというシーンがあるのだが、どこかで良く似たシーンがあったなあと思ってつらつら思い返してみると、天空の城ラピュタ [DVD](宮崎駿)の終盤でパズーがラピュタの底をツタ伝いに渡ってロボットの射出口まで行くシーンとそっくりである。そうか、このへんにも日本アニメの源流があるんだなあと思った。まあ、両方が参考にした、真の元ネタが別にあるのかもしれないが…。