2007-01-15
_ [Food] マックグリドル
よほど間抜けなもの(例えばメガマック)が売り出されない限り、昼以降マクドナルドで飯を食うということが滅多に無い私であるが、朝メニューは結構食べたりする。ええそうですともどうせ俺は馬鹿だよ。若干言い訳をすれば、朝に温かいものがさっと食える店って(特に田舎は)あんまり無いんですね。
そんなわけで、今日から発売というこれも早速試してみた。宣伝では「」という中身を予測しにくい名前だけを先行させて勿体を付けていたが、ようするに基本は従来のマフィンである。ただ、パンの代わりにメイプル風シロップを染み込ませたパンケーキで具材を挟んでいるというわけ。「風」というのがなんだかケミカルな感じで良いですね。
いかにも既存食材の順列組合せから作りましたと言う感じのメニューだが、甘いパンケーキにソーセージやスクランブルエッグなどしょっぱいおかず(あとオレンジジュースとコーヒー)、というのはメリケンのダイナーとかで出てくる頭の悪い朝食(ランバージャック・ブレックファストとか言うやつ)でありがちなパターンであって、個人的にはなんだか懐かしかった。健常人には全くお薦めいたしませんが。
2009-01-15
_ [Music] Jamento / Monty Alexander
最近は季節相応にえらく寒いので夏っぽいお祭り音楽を聴きまくって気合いを入れているのだが、中でもこれはとりわけ良かった。朝っぱらからリピート中だ。
と言っても前半三曲は、レゲエ風味なんかもあったりして楽しいのは楽しいんだけど何かひと味足りないなあという感じで、例によっていつものモンティ・アレキサンダー・クオリティかねとあっさり見限りかけたのだが、続く後半の三曲が超最高なのだ。特に後半出だしのWeekend in LA! もちろんジョージ・ベンソンのメローなロスの週末のカバーだが、いかにもフュージョンという感じでペラペラだったオリジナルより遙かにガッツ溢れる物凄い演奏になっている。カバーがオリジナルを超えてるって結構すごくありません? 2ドラムに加えてスティールドラムとパーカッションまで入っているというリズムヘビーな構成が見事に生きた名演だと思う。
ジャケットもへぼいし常識的に考えて手が伸びるはずがないアルバムだと思うが、これはおすすめ。
2012-01-15
_ [Jazz] Free For All / Art Blakey
このところあれやこれやと疲労が溜まっていたようで、仕事をする気にもなれずどうも冴えないのだが、そういうときにはガツンと来る音楽が聞きたくなる。で、真夜中にも関わらず大音量で(もちろんヘッドホンです)これを聞き始めたが、やっぱすげえすよ。
フレディ・ハバードのトランペット、カーティス・フラーのトロンボーン、そしてウェイン・ショーターのテナーサックスという強力な三管編成のジャズ・メッセンジャーズは、このアルバムを吹き込んだ直後にハバードが抜けて終わるのだが、そういう事情もあってか、ここではまさしく最後の大爆発というような体の熱演を繰り広げている。はっきり言えばブレイキーは何らかのクスリの影響下にあると見えて、1曲目などは明らかにノリがおかしい(拍が裏返ってフロントが戸惑ったかのように聞こえる瞬間もある)のだが、なんというか、そんな細かいことはどうでもよい叩きまくりの迫力に圧倒される。背後からブレイキーに煽られまくったショーターもものすごい熱演で、途中はほとんどテナーとドラムの二者だけによる果たし合いという風情すらある。他の曲も決して悪い出来ではない(むしろものすごく良い)のだが、個人的にはこの1曲目だけでおなかいっぱいです。ジャズに何の関心も無い人が聞いても、なにがしかのインパクトはあると思う。