2003-10-08 いやはや
_ [OpenSource] 反省
今回の一件では反省することばかりである。
まず、大変なご迷惑をおかけすることになった坂村先生とOSDN、jlcのその他の執筆者の方々に心からお詫びしたい。たとえ私が依拠した『週刊ダイヤモンド』の記事が間違っていたとしても、非は事前に直接先生や『週刊ダイヤモンド』編集部に問い合わせなかった(加えて先入観に支配されていた)私が全面的に負うものである。
もともとあまり「物書き」という自覚がなかったので、それが脇の甘さにつながってしまったのだろう。非常に反省している。
「jlcを日記だと思っているのか」という批判を多く頂戴した。さすがにこの日記と同列とは思っていなかったが、それほど意識して書き分けてはこなかった。これも思えば問題だったかもしれない。また、私自身が非常に短気な性格なのも災いしたと言える。
jlcの記事はもともと、「私が読みたいもの」を書く、ということで、テーマや分量に何の縛りもなく、しかも不定期に書かせていただいているものである。このスタイルを崩すつもりはないが、今後は情報源の吟味にこれまで以上に留意して、私のみならず「皆さんの読みたいもの」を目指して書いていくつもりだ。
ちなみに、メールやこの日記へのツッコミ、リンク等で多くのご叱正、鋭い批判をいただいたことには非常に感謝している。偉そうな言い方になってしまって申し訳ないが、みなさんが私の財産である。今後もよろしくお願いします。
2004-10-08 歌いまくるジョアン・ジルベルト
_ [Music] Joao Gilberto The Bossa Nova@東京国際フォーラム ホールA
ジョアン・ジルベルトは故アントニオ・カルロス・ジョビンと並ぶボサノヴァの創造主であって、しかも草創期ほぼ唯一の生き残りである。ジャズ専な方もゲッツ/ジルベルトは聞いたことがありませう。10月7日の公演に行ってきました。
去年の初来日公演は見逃した上、後で知り合いに素晴らしかった素晴らしかったと連呼されてさんざ悲しい思いをしたので、今年は去年よりもさらに身辺を取り巻く状況が悪化しているにも関わらず、万難を排して観に行ったのである。
とは言っても、実は数日前までこの時期に再来日することをすっかり忘れていて、慌ててチケットを手配したのだが、まあ現地まで行ってみて驚きましたよ。2F席で、しかももう後ろには壁しかない。ようするに、あの広大なホールの、2F席の、しかも最後列です。ある意味すごいね。ステージ近くの人は肉眼では豆粒くらいにしか見えない。
とはいえ、昨日(10/6)の公演を聞きに行って同じような目に遭ったmrmt先生のアドバイスに従い、池袋のビックカメラに寄って双眼鏡を仕入れていったので、対策は十分である。この双眼鏡についてはいろいろ言いたいことがあるのだが、それはまた後で。音響的にはこんな席でもまったく問題なかった。
やはりmrmt先生の話によると、昨日のジルベルトは例によって40分も大遅刻したとかで、今日も当然定刻の19:00なんかに始まりはしないだろうとのんびりしていたのだが、19:00にもうジルベルトは会場に到着している旨アナウンスが流れ、場内が騒然となる。どうしたんだじじい。結局19:15くらいから演奏が始まった。結果として観客に遅刻者多数。
倍率の低い双眼鏡ごしなので、あまり細かい表情は見えないのだが、ジルベルトはうつむき加減ながら妙に機嫌が良いように見えた。休憩なし、足でリズムをとりながら一気呵成に1時間20分ほどひたすら歌いまくる(1曲はギターだけで歌抜きの演奏)。その後一回下がってアンコールとなるが、また30分ほどたっぷりと歌う。で、最後は「イパネマの娘」で締めておしまい。終わったのは21:15くらいだったので、基本的に2時間歌いっぱなし弾きっぱなしという有り様、70過ぎてるのにすごい体力だ。やはり体力がある人が最後まで生き残るんだなと痛感した。ジルベルト本人の要望で場内のエアコンは停止、電気も非常灯を含めて完全消灯で、終盤はかなり蒸し暑くなってきていたので、あれ以上続くと観客の方が先に参っていたかもしれない。
演奏の内容だが、昨年の公演を収めたジョアン・ジルベルト・イン・トーキョーよりも声に張りがあり、元気がよかった。声質はあまり老けていませんね(元々老けていたとも言えるが)。定番を中心に固めたレパートリーにも変化があって、「イン・トーキョー」ブックレット所収のセット・リストを見る限り去年は一度もやらなかった「三月の雨」などが加わっていたり、それなりに工夫というか、やる気も感じられた。というか、持ち歌はほとんど全部歌ったんじゃなかろうか。
特に、その「三月の雨」などはかなり早いテンポで歌っていて、聞いているこちらの体が動くほど「スイング」していた。声が早く進み過ぎてギターを待つというような不思議な光景も何度か見られた。一人で歌って弾いているのに。即興(だと思う)のスキャット(のようなもの)を交えた曲もあり、なんといいますか、誤解を恐れずに言うとボサノヴァにしてはかなりジャズっぽいラフな演奏だと思いました。たまに盛大に音をはずしていたが、ギターもコードの選びかたが実に良く、切れ味抜群。本当にうまいし、かなり冒険していたような気がする。
とはいえ、ハードコアなボサノヴァ好きというのは、先ほど挙げた2枚に関するAmazon.co.jpレビューのいくつかを見ても分かるように、威勢のよい、即興的な演奏はあまり好まないようので、去年と比べるとそういう方面からは不評を買うかもしれない。しかし個人的には、今日のジルベルトは破綻も見られたとは言え非常にいきいきとしていたので、大変よかったと思う。また来年までお元気で。
_ [Gadget] キヤノン Binoculars 5x17 FC
昨日の話の続き。
mrmtさんに「オペラグラスなり双眼鏡なりがないとステージの様子は見えない」と忠告されていたので、何か仕入れて行こうと思ったのだが、ちゃちな安物を買ってもお金の無駄なので、ある程度は奮発してそれなりにまともなものを買うことにしたのである。
そもそも双眼鏡というのはどこで買えるのかあまり分かっていなかったのだが、あれも光学機器なのでカメラ屋で買えるんですね。池袋にはビックカメラのカメラ専門館というのがあるので、そこに寄っていくことにした。
さて、事前にGoogleで「双眼鏡」を検索してみたら、世の中には双眼鏡マニアというような人(たとえばここ)が結構いるということが分かって驚かされたのだが、そういったヒトビトが入門用として異口同音に推奨しているのがこのキヤノンの双眼鏡なのだった。で、在庫があったので素直にこれを買いました。定価18000円のところ9450円。投げ売りですな。
早速実地で使って見た感想はというと、確かにこれは素晴らしい。
私はこれまで眼鏡と縁が切れない人生を歩んできたのだが、双眼鏡というのは眼鏡をはずして目玉をレンズにくっつけないとよく見えないものだとずっと思い込んでいた。しかし、世の中には「ハイアイポイント」といって、接眼部から目玉を離していてもちゃんと見えるやつがあるのですね。もちろんこの5x17 FCはそれです。
また、視野がとても明るい。双眼鏡というと視野に変な色がついている上妙に暗いというイメージがあったのだが、この双眼鏡だと素直な色みで非常に見やすい。視野周縁部の歪みみたいなものもない。
また、細部まで作りがしっかりしていて、見栄えも使い心地もよい。アルミ合金のボディにも適度な重量感がある(別に重いわけではない)。
ということで、本格的なバードウォッチングや天体観測に使えるかというとあまり自信がない(大した倍率ではないし、そもそもやったことがない)が、観劇やライヴ観賞にはこれ一つで十分なのではないでしょうか。
といいつつ、また小金ができたらこれが買いたくなっている。性能的には5x17 FCに負けているような気がするのだが、しびれるデザインだと思いません?
Before...
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