2008-06-18 [長年日記]
_ [Music] Com-post Radio(active)開局
私が日常的に聞いている音楽が延々とかかるという、ただそれだけのネットラジオ局を始めた(黄色に黒の「PLAY」ボタンを押せば会員登録や特別なプレーヤをインストールしなくても聞ける)。かかるのは基本的に70年代以降のメインストリーム・ジャズだが、ソウルやR&Bっぽいものも入れてある。サーバにはだいたい4時間ぶんくらいの音源を置いてあるが、シャッフルされてかかるので全部聞くのは結構大変だろう(ウケの悪い曲はたまに入れ替えてもいる)。今となっては入手の難しい音源もぼちぼち含まれていると思う。お前いつもブログで音楽うんちくを書いているが、正味の話普段はどういうの聞いとんのやという方は、良かったら聞いてみてください。音質はCDには及ばないものの、できるだけ良くはしてあるつもり。局名が変なのには若干の企みがあるのだが、それはまだ公開できない。
そもそもの発端は、ボブ・ディランがここ数年やっている衛星ラジオの番組Theme Time Radio Hourである。毎回一語のお題(だから「Theme」なわけね)があって、それに即した曲をかけつつディランがしわがれ声でテーマと関係あるような無いようなことを喋るというようなものだが、常に意表をつきつつも私の好みを外さない渋い選曲(例えば「Cold」がテーマの回だと、JBのCold Sweatの次にパーカーのCool Bluesが流れたりする)にしびれてしまった。あいにく御大のしゃべりは収録されていないが、選曲の妙は番組でかかった曲を集めたコンピ盤のTheme Time Radio Hour: With Your Host Bob Dylan(Various Artists)からもうかがい知ることができよう。まあそんなわけで、わしもこんなものがやりたいと、例によって自分でやってみたい病がぶりかえしたのである。ただ、あいにく私はディランほどうまくしゃべれないので、私のラジオでかかるのは音楽のみだ。
さて、やりたいのはいいが具体的にどうすればよいかという話だが、もういい歳なのであからさまに違法なことはやりたくないということもあって、ここはLive365にお金を払って権利処理も含め一切を任せることにした。月10ドルくらいなので道楽としてはまあ妥当な出費だ。Live365はASCAPやBMIといったアメリカの主要な著作権管理団体と契約しているし、隣接権に関しては(まだ支払額で揉めてるけど)RIAA肝いりのSoundExchangeと契約しているので、ジャズという文脈であれば選曲にはそれほど不自由しない。
Live365でちゃんと合法的に流すには実はいろいろルールがあって、例えば事前にプレイリストを公開したり、インタラクティヴにリクエストを受けたりすることができないのだが、「こんな音源無いか」ということであれば探してもよいので、何かあればメールかコメント欄でお気軽に感想を聞かせてください。