2003-06-04 Call For All Demons [長年日記]
_ 「ネットワークの外部性」の使い方がおかしいという指摘を頂いた。私が文中で行った「外部性」の定義は、
他人の行動が、間接的に自分の利害に影響する
というものだが、うーん、間違ってるかなあ。
スティグリッツは、「公害」のような負の影響を与えるケースを強調しているのでああいう書き方をしているのでしょうが、今回の話もそうだけど、外部性によって正の便益がもたらされるということもあるのです。だから、ふつう「外部性」を定義するときは、「付随的に影響」という話と「市場(価格)メカニズムを通さず影響」という2点さえ押さえておけば、外部性の定義にはなります。今回の私の定義では、「間接的に」という表現でそれをまとめて表現している(あまり経済学くささを出したくなかった)ので、わかりにくかったかもしれません。でも、ようするに同じことを言っていると思うんだけど。
うー、時間が無くなった。後で追記します。
で、
OSなどのようにシェアが増えることによってそのソフト自身の便益が増すような場合にのみ「ネットワークの外部性」は存在する。
なんだが、なんでOSに限らなければならないのかよくわからないのでもう少し説明してやってください。
あと、不勉強で「評判」の理論というのを知らないのだが、シグナリングの話? reputationが理論の中で出てくることはありますが。
いずれにせよ、こういう指摘は大歓迎だ。
[耳障りは良いが/聞こえが良いが]<br>「耳障り」(聞いていて不愉快になる)は、「生き様」(ぶざまに生きている様子)と並んで誤用が多い言葉ですね。ご注意ください。
Q君に教えてもらってきたよー。なんだかチンプンカンプンだうあー。読みやすい過去ログを探すよー。